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ハッピークローバー

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第八十話 久しぶりに会ってその十五

「俺せめて一七〇欲しいってな」
「思ってたの」
「特撮の人程じゃなくてもな」
「特撮の人って大きい人多いしね」
「だからそれ位はな」
 一七〇程はというのだ。
「欲しいと思ってたしな」
「それで一七〇あったら」
「そおれならな」 
 笑顔での言葉だった。
「本当にな」
「嬉しいのね」
「ああ」
 実際にというのだ。
「運動して沢山食うとな」
「大きくなるわね」
「牛乳もよく飲んでるしな」
「そうなの」
「出来たら一七五な」 
 それだけというのだ。
「欲しいな」
「そうなのね」
「ああ」
 実際にというのだ。
「俺としてはな」
「どうせなら一八〇とかは」
「そこまで大きいと頭ぶつけるだろ」
「そうなの」
「うちの学校天井高めなのはな」
「外国の人達でそうした人達が多いから?」
「北欧の人なんか特にな」
 こちらの国々のというのだ。
「大きいだろ」
「あとドイツ人とかね」
「そっちからの人達も苦しな」
 その為にというのだ。
「普通の日本人に合わせて」
「天井とかが低いと」
「ぶつけるしな」
「そういえば海自さんでも大きい人は」
 かな恵はここでもこの組織の話をした。
「船の中だと」
「頭ぶつけるだろ」
「自衛隊の船って上の方パイプとか多くて」
「背が高いとか」
「よくぶつけるみたいよ」
 このことは本当らしい、それで困っている人もいるという。
「これがね」
「そうなんだな」
「それでうちの学校も」
「大きい人用にな」
 そうした人達も考えてというのだ。
「天井高くして」
「全体的に高くしてるわね」
「天井が高いとな」
 それならというのだ。
「必然的にな」
「他も高くなるしね」
「まあ高いって言っても」
「アメリカ位みたいね」
「そこまで高くないよな」
「ええ、まあ今の日本人もね」
 かな恵は考える顔で述べた。
「そんなにね」
「小さくないけどな」
「一七〇以上の人ざらだしね」
「女の子も大きくなったよな」
「だからね」 
 それでというのだ。 
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