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ハッピークローバー

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第八十話 久しぶりに会ってその十

「清潔でさ」
「そうした人なのね」
「いい先輩だよ」
 鳴海はこうも話した。
「それで海軍が大好きで」
「海自さんもなのね」
「そうなんだよ」
「面白そうな人ね」
「面白いっていうかいい人だな」
 鳴海はその先輩についてこう話した。
「試合中は熱くて普段は穏やかで」
「紳士な」
「そんな人だよ、それで服の汚れは」
「気にされているのね」
「いつもな、何しろ白ランだしな」
「海自さんでもあの服ちょっと着たら」
 かな恵はこの組織でのことも話した。
「クリーニングに出すっていうし」
「みたいだよな」
「そうした服だとね」
「もう汚れがな」
 それこそというのだ。
「気になるよな」
「当然ね」
「先輩も言われてるよ、白ランは格好よくても」
 焼きぞばを食べて話した。
「着るのはな」
「難しいのね」
「そうした服だってな」
「やっぱりそうなのね」
「ああ、けれど恰好いいよ」
 鳴海はこのことは認めた。
「最高に決まってるよな」
「三つの自衛隊で軍服一番恰好いいかもね」
「そう思ったらやっぱり陸自さんは」
「ださい?」
「そうなるか?まあ海自さん自分達が世界の軍隊で一番恰好いいとか思ってるかもな」
「あっ、そんな感じね」  
 かな恵は鳴海の今の話にそれはという顔になって応えた。
「実際に」
「そうだよな」
「制服が恰好いいだけじゃなくて」
「手入れも凄いからな」
「埃一つ付いてない位にね」
「それだとな」
 鳴海も言った。
「それ位思ってるかもな」
「そうよね」
「さもないとあそこまでな」
「手入れしないわよね」
「そうだよな」
「自衛隊って全体として身だしなみに気をつける組織だそうだけれど」
「アイロンかけて埃取ってな」
「靴もピカピカに磨いて」
 それも常にだ。
「奇麗にしてるけれど」
「海自さんは特にらしいな」
「冬の制服も夏のそれもね」
「あの詰襟だってな」
「アイロンあててね」
「埃も汚れもな」
「全くないのよね」
 そこまで手入れをしているというのだ。
「本当に」
「それが凄いよな」
「そうよね、それで」
「世界の軍隊とかそうしたところでな」
「一番服装が決まってる」
「そうだって思ってるんだよな」
「気を付けてるだけに、まあな」 
 ここで鳴海は飲みながらこんなことを言った、二人共酒を飲む調子もそのままでかなり飲んでいる。 
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