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博士の挑戦状

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第四十話

                第四十話  たらふく飲んで
 博士は大阪のお好み焼きに焼きそばそれにたこ焼きを肴に冷えたビールを飲んでいた、そうしてだった。
 五百ミリリットルのビール缶を一ダース空けてからこう言った。
「うむ、今日はな」
「これで、ですか」
「酒は終わりじゃ」
「実際は五・八リットル以上空けましたしね」
「六リットルな、これだけ空けたらな」 
 それならと言うのだった。
「かなりな」
「満足しましたか」
「お好み焼き等もかなり食ったしな」
「そうですね、それじゃあ」
「これから読書をしてな」
 そうしてとだ、博士は言った。
「時間を過ごし落ち着いたらな」
「そうしたらですか」
「風呂に入ってな」
 そうしてと言うのだった。
「すっきりする」
「そうされますか」
「あとは夜は街に出て」
「そしてですか」
「その辺りのドキュンを捕まえてな」
「ああ、また殺人を楽しみますか」
「生体実験もしてな」
 そうしてというのだ。
「楽しむとする」
「そうですか」
「まあ今はな」
「落ち着いてですね」
「読書をしてな」
 そうしてと言うのだった。
「そちらを楽しんでじゃ」
「酔いが醒めるのを待ちますか」
「そうする、しかしビールもな」
 博士はあらためて言った。
「六リットル飲むとな」
「僕は酔い潰れますよ」
 小田切君は自分のことを話した。
「そこを酔い潰れないのは博士ですね」
「それだけ酒が強いということじゃな」
「そうですね、まあこれから暫くはですね」
「読書をする、英語の機械工学の論文を読む」
「今回読むのはそちらですか」
「そうする」
 こう言ってだった。
 博士は早速論文を読みはじめた、それでまた言った。
「面白いぞ」
「それは何よりですね」
「では紅茶も飲むか」
「ミルクティーですか?レモンティーですか?」
「ミルクティーじゃ」
 そちらにすると言ってだった。
 博士は実際にロボットにミルクティーを出させた、そしてそちらも楽しみつつ読書をするのだった。


第四十話   完


                  2023・2・24 
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