ドリトル先生と山椒魚
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第十幕その十一
「これから野球を楽しもうって」
「そしてあのユニフォームを見たら」
ジップは目を輝かせて言いました。
「もうやろうってなるね」
「六甲おろしを聴く時の嬉しさときたら」
トートーも目を輝かせています。
「何とも言えないよ」
「七回の風船もいいわよね」
ガブガブにしてもです。
「さあここからもっと楽しもうってなってね」
「グラウンドを観てもいいんだよね」
「あの内野が土のグラウンドもね」
オシツオサレツも二つの頭でお話します。
「素敵だよね」
「あそこで阪神の選手の人達が活躍する姿を観ることも」
「いや、阪神はね」
本当にと言った老馬でした。
「何もかもが最高のチームだよ」
「全てにおいて華があるね」
先生も皆と一緒に新聞を読みつつ言いました。
「絵にもなるよ」
「勝っても負けても」
「そして何があっても」
「阪神は華があってね」
「絵になるね」
「僕は日本に来るまで野球自体疎かったよ」
イギリスにいる間はというのです。
「本当にね」
「そうだったね」
「野球がイギリスに入ったのって最近だし」
「先生も知らなくて当然だね」
「そうだったよ、けれど日本に来て」
王子に誘われてというのです。
「そしてね」
「そうしてだよね」
「王子に紹介されたお仕事に就いて」
「お家にも入って」
「生活をはじめて」
「テレビを点けたらね」
「阪神の試合でね」
それがあってというのです。
「そこで阪神の魅力に触れて」
「それでだね」
「先生は阪神ファンになったね」
「そうなったね」
「野球も知ったね」
「そうなったよ、甲子園でのあの姿を観て」
阪神タイガースの人達が活躍するそれをというのです。
「一瞬でね」
「ファンになって」
「そしてだね」
「今もだね」
「応援しているね」
「そうだよ、僕はずっと阪神を応援するよ」
この愛すべきチームをというのです。
「何があってもね」
「勝っても負けても」
「例え何があっても」
「それでもだね」
「そうしていくよ、こんな素敵なチームないからね」
それこそというのです。
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