神々の塔
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第十七話 十二神将その三
「宿らせてな」
「そのうえで戦うことね」
「そうしてこそや」
まさにというのだ。
「万全にな」
「戦えるわ」
「その通りや、ほなな」
「これからね」
「防具もな」
こちらにもというのだ。
「是非な」
「氷属性にする」
「属性を変えて戦うのもな」
これもというのだ。
「立派な戦術や」
「その通りね」
「相手の弱点を衝いて戦う」
芥川はさらに言った。
「それもや」
「戦術でね」
「勝つ為のな」
「必要なことよ」
「そや、ほなな」
「今はこの氷属性で戦うわね」
「攻防を共にそうしてな」
こう言ってだった。
芥川は自身のもう一つの武器の神具である三光手裏剣にも氷の属性を宿らせてそのうえでその神具をだった。
目の前に立つ十二神将の一柱に放った、これが合図となってだった。
十人全員で氷属性を武器にも防具にも宿らせたうえで戦闘に入った、その時に彼等は術も使ったが。
そちらも氷の術を主に使った、そのうえで戦闘に勝ったが。
「次はやね」
「火や」
芥川は綾乃に答えた。
「即座にや」
「属性をそっちに切り替えて」
「そのうえでな」
「戦うんやね」
「そや、そしてな」
そのうえでというのだ。
「有利にな」
「戦ってくで」
「わかったわ、ほなね」
「それでな」
芥川はさらに話した。
「綾乃ちゃんの八岐大蛇にな」
「シェリルちゃんのドラゴンの皆もやね」
「ブレスはな」
こちらの攻撃はというのだ。
「しっかりとな」
「火をやね」
「使うんや、兎角な」
「今度は火やね」
「その属性で徹底してや」
「攻めて守る」
「そうするで、属性はその都度変えて」
そうしてというのだ。
「ブレスもな」
「変えてんやね」
「そうするで」
「ほなね」
「火でいくで」
こう言ってだった。
芥川は今度は火属性に全員を切り替えさせた、そのうえで戦い。
今度の戦も勝ちまた次の十二神将と戦い。
それを繰り返してだ、遂にだった。
十二神将を全て倒した、すると神将達は会心の声で言ってきた。
「見事だ」
「よくやった」
「いい戦であったぞ」
「我等の属性をよく把握していたな」
「そのうえで戦ったな」
「それでいいのだ」
「相手の属性を見極める」
これもとだ、シェリルは述べた。
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