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ハッピークローバー

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第七十七話 海の家から移りその三

「最強よね」
「そうよね、富美子の言う通りそうした暮らしは」
「理想?」
「そうよ、誰もが夢見る」 
 そうしたというのだ。
「最強最高のね」
「生活ね」
「ええ、ただギャンブルとかにのめり込んだら」
 その場合はとだ、留奈は真面目に話した。
「そうした暮らしもね」
「駄目になるわね」
「そうよ、ギャンブルなんてね」
「のめり込むとね」
「幾らお金があってもね」
 それでもというのだ。
「足りないわよ」
「ネオニートになっても」
「それでもね」
「破産するわね」
「そうよ、ネオニートはネオニートでね」
 最強と呼ばれる者でもというのだ。
「破産することはね」
「あるのね」
「そうよ、だから迂闊な」
「変な遊びはしない」
「それがいいわね」
「というかギャンブルって面白いの?」
 心から首を傾げさせてだ、留奈は言った。
「私全然ね」
「あんた興味ないのね」
「お金そんなことに使って」
「何が面白いか」
「そんなのする位なら」
 ギャンブルをというのだ。
「テレビゲームしてお酒飲んでカラオケ行って」
「そうして遊んで」
「あとデートね」
 留奈はこちらもと言った。
「それで充分でしょ」
「そうね」
 一華もそれはと頷いた。
「よく競馬とかあるけれどね」
「競馬?ゲームであるでしょ」
 理虹も言ってきた。
「ほら、競走馬が女の子になった」
「あのアニメにもなった」
 一華はこちらのメディアを思い出して応えた、世の中今やあらゆるものが女性化出来ると言って過言ではない。
「あの作品ね」
「そう、あの作品でね」
「充分ね」
「ゲームしてアニメ観たら」
「充分ね」
「というか実際の競馬で」
 それでというのだ。
「お金使ったら」
「いいのか」
「ああいうのって負けるものでしょ」
 極めて冷静にだ、理虹は断言した。
「ギャンブルって」
「賭けてもね」
「知り合いでギャンブル好きな人いるけれど」
「お金ないのね」
「いつも負けて」
 そうなっていてというのだ。
「借金まみれよ」
「よくあるお話ね」
「でしょ?ギャンブルってね」
「勝たないものなのね」
「何でも儲けようと思ったら」
 ギャンブルでというのだ。
「お店経営するべきよ」
「所謂親ね」
「そう、それか仕切る方ね」
「それも親よね」
「そっちにならないとね」
 賭ける方ではなくというのだ。 
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