| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

仮面ライダーリバイス 禁断の力

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第二十七章

「とはいってもな」
「心配は無用だ」
 ユーリの声は微動だにしないものだった。
「皆普通に勝って帰って来る」
「私達がそうした」
 スラッシュも言ってきた。
「なら彼等もだ」
「それにまだ敵が出て来るかも知れない」
 デュランダルは冷静に言った。
「この場で警戒を続けよう」
「そうだよな、スサノオのやることだからな」
 剣斬はデュランダルのその言葉に頷いて述べた。
「まだ油断は出来ないな」
「はい、どのみち五十嵐さん達が勝てば戦いは終わります」
 サーベラも続いた。
「それまでは敵が出た羅戦うだけです」
「スサノオ程油断の出来ない敵はいないですしね」
 ブレイズも知っていることだった、それも心から。
「これまでいた敵を全て倒しても油断は禁物です」
「その通りです、あらためて構えを取って陣を整えて下さい」
 ソフィアも言ってきた。
「戦いは終わっていません」
「わかりました」
 セイバーはソフィアの言葉に頷いた、そして彼が最初に構えを取った。そのうえで他のライダー達も構えを取り。
 陣形を整えなおした、剣士達はまだ勝ったと思っていなかった。
 デッドマンズとライダー達の死闘も続いていた、しかし。
 次第に決着が見えてきた、デモンズはプラナリアデッドマンの動きを冷静に見てそのうえでその隙を伺った。そしてそのまさに一瞬の隙をだった。
 彼は見逃さなかった、即座に突進し空手の正拳突きを浴びせてだった。
 それで敵の動きを止めてそこから右の回し蹴りを顔に浴びせ。
 そこから正面に左の蹴りを浴びせ敵を吹き飛ばしてだった。
 突進し左右の拳を連打で浴びせた、そこまで攻撃を受けたプラナリアデッドマンは遂に四散した。
 オーバーデモンズはサーベルタイガーデッドマンに対して最初は劣勢であった、しかし。
 次第に優勢になってきてそれに焦った敵が大振りで拳を繰り出してきた時に大振りの隙を衝いてであった。
 サーベルタイガーデッドマンの腹に右の膝蹴りを浴びせた、それで動きを止めると敵の頭を両手で掴んで今度は敵の頭に激しい膝蹴りを何度も浴びせた、その一連の攻撃に敵がよろめいたところで瞬時の敵の横に周り。 
 右の手刀でサーベルタイガーデッドマンの後頭部を打った、これが決め手となりサーベルタイガーデッドマンも倒れ四散した。
「やりましたね」
「ああ、やったな」
 オーバーデモンズはデモンズの言葉に頷いた。
「俺もやれたんだ」
「僕もです」
「後はアギレラ様、いや花さんか」
「今はそうですね」
「あの方いやあの人か」
「大丈夫ですよ、さくらさんも」
「そうだよな、それじゃあ」
 オーバーデモンズはデモンズの言葉に応えて言った。
「俺達はまだ敵が出て来るかも知れない」
「それに備えましょう」
 こう話しただった。
 二人はそれぞれの大事に思う相手のことを気にかけつつ警戒を忘れなかった、それで構えを取りなおした。
 デストリームはアノマロカリスデッドマンと激しく闘っていた、デッドマンはかなりの強さでデストリームも苦戦していた。
 だがその彼にだ、心の中で声がしてきた。
「これで負けるのか?」
「そんな筈ないだろ」
 デストリームはその声に即座に言葉を返した。
「俺だって幸実さんと何よりな」
「あいつ等がいるな」
「ああ、一輝と大二とさくらがな」
 子供達の名前も出して答えた。
「だからな」
「答えは出ているな」
「ああ、やってやるさ」
 こう声に言うのだった。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧