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ドリトル先生と山椒魚

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第九幕その三

「付喪神ってあるね」
「そうそう、それもあったよ」
「日本ではね」
「どんなものも長く使っていると魂を持って」
「それで妖怪になるね」
「そうだよ」
 まさにというのです。
「そうなるからね」
「そうしたお国だから」
「妖怪多いんだ」
「生きものの妖怪も」
「そうなってるんだね」
「そういうことだよ、妖怪の多さもね」
 まさにこのこともというのです。
「日本の特徴だね」
「増えていってるしね」
 トートーは笑って言いました。
「今だってね」
「そういえばそうだね」 
 ジップはトートーの言葉に頷きました。
「妖怪は昔のものでなくて」
「アニメや漫画でも出てるし」
 こう言ったのはガブガブです。
「人気もあるしね」
「日本は妖怪の国でもあるね」 
 老馬は断言しました。
「まさに」
「色々な人がいて生きものがいて」
「神様もそうでね」
 チープサイドの家族もお話します。
「仏様もいて」
「そして妖怪もだね」
「色々豊富過ぎて」
 ダブダブは思いました。
「もう一度に頭に入らない位だよ」
「妖怪だけで数えきれない位分厚い本一杯あるしね」
 ホワイティはこう言いました。
「どれだけ多いか」
「生きものやものがなった妖怪も多くて」
 チーチーは考えて発言しました。
「その他の妖怪も多いしね」
「いや、不思議に満ちていてね」
「楽しい国だね」 
 オシツオサレツは二つの頭で思いました。
「何かと色々あって」
「退屈とは無縁だね」
「先生にとっては最適の国かしら」
 ポリネシアは先生を見て言います。
「まさに」
「そうかもね。生物学だけを取っても」
 先生も皆に答えました。
「素敵過ぎる国だよ」
「全くだね」
「この国に来てよかったね」
「先生としては」
「そう思ってるよ、しかしこうしてね」
 先生はオオサンショウウオの資料を見つつお話しました。
「こうした生きものが妖怪になるとね」
「迫力あるよね」
「外見もそうだし」
「只でさえ大きいのに」
「これが十メートル位になったら」
「けれどのんびりして大人しいのよ」 
 お静さんは妖怪になったオオサンショウウオのお話をしました。
「凄くね」
「元々そうした生きものだからだね」
「そうよ、人を襲うお話があるけれど」
 それでもというのです。
「そうしたこともね」
「実際はだね」
「ないしね」
 そうしたこともというのです。
「至ってね」
「大人しくてだね」
「むしろ大きくなっても」 
 十メートル位にというのです。 
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