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その小さな女の子のことが気になってしまったんだが、どう接していけばいいんだろう

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11-9 ななの 高1の夏祭り

 その日は、もう、二人の近い駅で待ち合わせをして、木之本に向かった。ななのちゃんは、いつもの麦藁帽に黄色のTシャツとピチっとしたジーンの短パンに編み上げのサンダル姿にリュックを背負っていた。

「うふっ こんな恰好も最後かもしれんしね 子供っぽい?」

「いいや いいんじゃぁないか ななのは脚も細いし、似合うと思うよ」

「そう うれしいなー その言葉」

 駅に着いて、最初に地蔵院に向かった。ななのちゃんが行きたいと言い出したのだ。そして、お参りをして、又、カエルに何かを書いて納めていた。

「お願いごと いつも 叶えてくれるんだぁー だから、今度も・・ ねぇ あそこに座って おにぎり持ってきたから」と、ななのちゃんが作ってきてくれたものを食べていたのだ。

「最初 シュウがここに連れてきてくれた時 楽しかったの 嬉しかったなぁー」

「そうだね 君はまだ子供ではしゃいでいたっけー」

「シュウ もう 私・・子供じゃぁ無い・・んでしょ?」

「ん まぁ 成長したと思う・・」

「ふふっ 良かったぁー やっとかぁー」

 その後、実家に着いて、母が迎えてくれた。

「まぁ まぁ ななのちゃん すっかり 大人びてぇーぇ きれいになったねぇー」

 玄関には、何時だかのななのちゃんの絵がまだ飾ってあった。それをななのちゃんも懐かしくみつめていたのだ。

 その後、早速、母はななのちゃんをお風呂に入れていると、かがみさんが子供を連れて現れて

「秀君 真糸 可愛いでしょー」と、抱いている子供を見せてきた。僕が、愛想でこんにちわと言うと、笑ってくれた。確かに、可愛いと思ったのだ。

「ななのちゃんのお化粧をしようと思ってね まだ 続いていたんだネ あの子と」

「あぁ なんとなくね」

「何となくじゃぁ無いでしょっ! ちゃんと掴まえておかなきゃだめよ 悔しいけど、あんなにいい娘 この辺りじゃぁ居ないわよ!」

 そして、浴衣に着替えて現れたななのちゃんに・・・相変わらず、きれいなのだ。もう、大人の顔立ちだった。今年も、母は新しい浴衣をななのちゃんの為に用意していたみたいだった。

「なんか ウチの人には会わせたくないわね 奪われちゃいそう シュウ君にも もったいないわー」と、捨て台詞を残して、かがみさんは戻って行った。 
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