恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS
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最終話 物語、大団円を迎えるのことその六
「それはよくありませんから」
「そうですね。ではこれからは」
「歌です」
にこりと笑って言う陸遜だった。
「これで冥琳さんもほっとされます」
「いいことだな。平和になって終わりではない」
太史慈も笑顔で言う。
「これで雪蓮様もこれからもだ」
「はい、お酒だけではなくなりました」
このことを話す陸遜だった。満面の笑顔で。
徐庶は孔明と鳳統の後ろで演奏をしていた。しかしだ。
その二人がだ。彼女を誘ってきた。
「黄里ちゃんもね」
「一緒に歌おう」
「えっ、私もって」
「三人でね。それでね」
「楽しくやろう」
こう言って徐庶の手を取ってだった。
三人になり歌う面々だった。その他にもだ。
夜血がだ。灰人に話していた。
「じゃあ元の世界に戻ったらな」
「陀流摩の爺さんとか」
「ああ、あの爺さんも手伝ってくれるらしい」
「それであの街を去るか」
「あいつと二人で生きるさ」
こう灰人に話すのだった。
「これからはな」
「そうか。それならな」
「それなら?」
「俺と一緒に来るか?」
灰人はふとだ。顔をあげつつ夜血に言った。
「俺もあの爺さんに言われてな。あの街を去ることにしたからな」
「あの国に行くのか」
「ああ、どうする?」
こう言ったのである。
「一緒に行くか?三人でな」
「そうだな。悪くないな」
そしてだ。夜血も灰人のその誘いに頷きだ。そしてだった。
彼等は新しい世界で生きることにした。そしてそこにだ。
銃士浪も来た。彼等は新天地に旅立つのだった。
無限示もだ。こんなことを凛に言っていた。
「我は生きる」
「死なないのね」
「死は何にもならない」
だからだというのだ。
「それよりもだ」
「そうね。生きるといいわ」
「顔の醜さは問題ではないのだ」
彼もようやくわかったことだった。
「心だ。心が大事なのだ」
「そうよ。じゃあね」
「では。何だ」
「あの場所を出て。覇王丸さんのところに行ったらどうかな」
「寺にか」
「そう。そうして生きていったらどうかな」
「悪くないわ」
無限示は凛の言葉を受け入れた。そしてだった。
彼は悟った顔でだ。言ったのだった。
「我を拒む者だけではないのだからな」
「だからね。受け入れてくれる人達のところでね」
「生きよう」
こうしてだった。無限示は花風院に入ることを決意したのだった。
ズィーガーと王虎は共にいた。そしてだ。
二人でだ。こう話していた。
「私は陛下に後継者に任じられた」
「わしも清を倒す者を手に入れた」
そこにはガルフォードや王、それに慶宣達がいた。
「この者達と共に新たな王朝を築く」
「ではその時にだ」
「共に世界をだ」
「平穏にしようぞ」
「世界は変わる」
それをだ。シャルロットも見て言う。
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