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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS

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最終話 物語、大団円を迎えるのことその五

「色々あったけれどね」
「そうね。ようやくね」
「平和になったのね」
 にこりと笑ってだ。平和を実感していたのである。
「この世界は守られて」
「そうね。それにね」
「それに?」
「別の世界の面々とも友達になれて」
 董白はそのことを話すのだった。
「よかったわね、本当に」
「そうよね」
 こう話す二人だった。そしてだ。
 陳宮は賈駆と将棋をしているが負けている。そのことに困った顔をしている。それに対して賈駆は誇らしげに笑っている。華雄がそれを見て暖かい笑顔でいる。呂布もそこに動物達と共にいる。
「ねね、大丈夫」
「うう、恋殿の軍師としてこれは」
「何度も何度も勝負して勉強すればいいから」
 呂布が言うのはこのことだった。
「安心していい。今は負けてもいい」
「何度やっても勝ってみせるわよ」
 賈駆は楽しげに笑って述べた。
「生憎だけれどね。けれどね」
「けれどなのです?」
「恋には負けるから。頭もいいなんて反則よ」
 呂布には眉を顰めさせてこう言う賈駆だった。
 趙雲はメンマを食べつつだ。黄忠に話している。黄忠は娘の手を引いている。
「これでメンマもより美味くなる」
「平和になったからなのね」
「そうだ。実にいい」
 微笑みだ。そして言った言葉だった。
「待ちに待った平安だ」
「ならここはね」
「楽しむべきだな」
「ではこれもやろうぞ」
 ここで厳顔も出て来てだった。そのうえでだ。
 二人に酒を差し出す。二人もそれを飲みだ。平和の訪れを楽しんだ。
 荀彧もそこに入り飲みだす。しかしだった。
 三人の胸を見てだ。眉を顰めさせて呟くのだった。
「胸なんてね。いらないのよ」
「そこはあんたに同意するわ」
 それは荀諶も同意だった。
「全く。胸なんてあってもよ」
「そう、何もならないのよ」
「肩が凝るだけ」
「あと背もね」
 二人はその話もした。
「あんた中身も小さいんだっけ」
「そうよ。一五〇ないわよ」
「ううん、それかえって人気出るけれど」
「そりゃ劉備殿も呂蒙さんも袁術殿も中は小さいわよ」
 この面々もだった。実は。
「それでもよ。やっぱり背はね」
「欲しいのね」
「そういうことよ。どうにもならないけれど」
 こうしたことを話す者もいた。そこに荀攸が来て苦笑いにもなる。
 程昱は呂布のところに来て猫と遊んでいる。そうしながらぽつりと呟いた。
「凛ちゃんを袁術殿に完全に取られました」
「失恋ではないな」
「元々中の人達の関係が凄過ぎまして」
 ここでもそれが影響していた。そのことを甘寧に話すのだった。
「仕方ありません」
「ううむ、中身か」
「そうです。中身は絶対です」
 程昱は無表情で言う。
「もっとも私も中身は色々ありますが」
「そういえば貴殿は犬も好きだったそうだな」
「はい、猫ちゃんも好きですがワンちゃんも好きです」
「中身の関係だな」
「ですからこうしてワンちゃんとも仲良くしてます」
 こう言いながら犬ともたわむれる程昱だった。
 孫策と周瑜も舞台に上がった。そしてだ。
 歌をはじめる。それを見てだった。
 陸遜がだ。笑顔でこう言ったのだった。
「これからは歌ですね。雪蓮様は戦の他にも楽しみができました」
「ここで戦がないとどうなっていたのですか?」
「はい、飲んだくれるだけなのです」
 そうなっていたとだ。諸葛勤に話すのだった。
 
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