仮面ライダーリバイス 禁断の力
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第三章
「やっぱり」
「兄ちゃんはお風呂屋さんとラーメン屋のことがあるだろ」
大二は一輝にも笑って言ったが彼に言うのはこの二つのことだった。
「だからそっちにな」
「専念すればいいか」
「二つもあるしな」
「お前が出る幕はない」
カゲロウはわざとこう言った。
「お節介をすることはな」
「何か引っ掛かる言い方だな」
「そのつもりで言ったからな」
「そうなんだな」
「ああ、兎に角な」
「そっちで何かあってもか」
「俺達がいる」
こう言うのだった。
「だからな」
「心配することはないか」
「ライダーが何人いると思っている」
こうもだ、カゲロウは言った。
「それならだ」
「心配無用ってことだ」
「そういうことだ、それよりも俺達が帰った時にな」
「ああ、いい風呂に入られる様にだよな」
「しておくことだ、いいな」
「それじゃあな」
五十嵐もそれならと頷いた、そうした話もしてだった。
五十嵐家の面々は和気藹々として家業の風呂屋の回転準備を進めていた、大二はそれが終わってからシャドウと共にブルーバードの本部に出勤したが。
そこでだ、ブルーバードの長官に就任している門田ヒロミに彼の執務室に出勤とほぼ同時に呼ばれてだった。
そこに入るとこう言われた。
「先程ノーザンクロスから話があった」
「ノーザンクロス?あちらからですか」
「そうだ、あちらで何かを感じたらしい」
「一体何でしょうか」
「それについては今狩崎が調べているが」
「そうですか」
「果たして何なのかはな」
それはというと。
「わからない、だがまずはな」
「俺にですか」
「話しておきたいと思ってだ」
「こちらに呼んでくれましたか」
「そうだ、場合によってはな」
「俺にですね」
「他のライダーにもな」
大二だけでなくとだ、門田は大二の前に立ったうえで話した。
「話す」
「そうですか」
「いいな、その時は」
「やらせてもらいます」
「調査結果が出たぞ」
大二が頷いたその時にだった。
部屋にジョージ狩崎、彼が険しい顔で部屋に入って来た。ここで狩崎は大二の姿を認めてその目をさらに鋭くさせて語った。
「君もいるか、これは都合がいい」
「俺が読んだ」
「ナイスだ、では話そう」
「その調査結果は何だ」
「ノーザンクロスと連絡を取りながら調べたが」
狩崎は二人の傍に来てさらに話した。
「ギフが復活する様だ」
「ギフが!?一輝と大二が倒した筈だ」
「だがさいたまアリーナの方でだ」
「ギフが出て来たのか」
「正確に言うと彼が出て来た異空間へのホールがだ」
それがというのだ。
「出て来た」
「そうだったか」
「すぐにあちらに戦力を向けるべきだと思うが」
狩崎は門田それに大二に真剣な顔で話した。
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