その小さな女の子のことが気になってしまったんだが、どう接していけばいいんだろう
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第11章
11-1
ななのちゃんは学校が始まって、しばらくは来なかったが、土曜日にグラウンドで走り回って大きな声を出している元気な姿があった。ナナコちゃんも一緒だった。
その日、帰ると久しぶりにななのちゃんが居た。でも、何気なく
「お帰り ご飯にする? お風呂? それとも私?」
「バカ どうなんだ? 学校は?」
「ウン なんかさー みんな勉強できそうな子ばっかー ちょっと気遅れしちゃってる」
「そうか 特進だものなー 当たり前カナ でも ななのも優秀なんだから 他からもそう見られてるよ あいつは可愛い顔して、出来るってナ」
「うふっ なんなの その持ち上げかた あのさー お友達できたよ 隣の駅から乗るんだって 鈴音ちゃん 陸上やってるんだって」
「そうかー 良かったじゃぁないか あのさー ななの パソコン 要るだろう? 進学祝いするよ」
「えぇー そりゃー あると助かるよー だけど、ここに来ればあるし・・」
「でも 家でも 必要だろう いいんだ ななのが必要なら プレゼント」
「・・・シュウ なんで そんなに私のことを・・」
「なんでって 僕の楽しみなんだよ ななのの 成長」
「また そんな風に言うぅー 私がシュウにお返しできることって 一つしかないやんか・・ シュウには欲望ってないの?」
「無い そんな風に考えないようにしている」
「うそ! 前に 私が横で寝ていたら我慢できなくなるってゆうてたやんかー」
「それは 成り行きじょう・・ ななの 君はとっても魅力的な女の子に成長してきた 抱きしめたいと思うこともあるよ だけど、今から、そんな風になったら、この先、続かないと思うんだよ 君が独り立ちできるようになってから、考えようよ もう、僕を迷わせないでくれ」
「ごめんね シュウ 私 まわりの人から キスしたとかいろいろと聞いちゃうから・・ でも シュウから大切にされていると思うと 私 余計に・・」
「いいんだよ 今は 学校のことだけを考えてくれれば ななのは」
「ありがとう シュウ 神様も シュウに引きあわせてくれて」と、僕の胸に顔をうずめてきて、「こうやっていると 幸せ感じる」と、しばらく、そのままでいた。
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