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八条学園騒動記

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第六百九十五話 何でも飲む国その九

「別にね」
「意識しなくてもな」
「韓国やっていけるよ」
「そうだな」
「それでもだね」
「我が国はそうだ」
 韓国はというのだ。
「相変わらずな」
「日本ばかり意識しているんだ」
「ギルフォード総統を知らない人はいてもな」
「いや、あの人知らないって」
 ギルフォードはとだ、トムは言った。連合にとっては敵国であるエウロパの国家元首であり忌まわしい敵の親玉であるのだ。
 だからだ、トムも言うのだった。
「流石にね」
「ないな」
「連合だとね」
「だが韓国ではな」
「そんな人いるんだ」
「ギルフォード総統ひいてはエウロパより遥かにな」
「日本のこと言うんだ」
「日本への対抗意識が建国以来だ」 
 韓国という国のというのだ。
「いつも念頭にあってな」
「やっていってるんだ」
「そうだ」
 まさにというのだ。
「それを何とかしたいが」
「難しいなんてものじゃないんだね」
「こうした考えの韓国人自体非常に少ない」
 自分の様なというのだ。
「もうな」
「そうなんだね」
「だからな」
 それでというのだ。
「日本のことはな」
「滅茶苦茶難しいんだね」
「もう自然に日本を見てな」
 韓国人達はというのだ。
「そしてな」
「やっていってるんだね」
「そうだ」
 まさにというのだ。
「それが国益かどうかはな」
「考えてないんだ」
「日本を超えるのが国益とな」
「考えているんだ」
「だがそれが実際の国益か」
 それはというのだ。
「もうな」
「見失っているんだね」
「そうでないとエウロパは二番目とかな」 
 連合の敵であるこの国をというのだ。
「ないからな」
「まずエウロパを見て二度と征服されまいだよね」 
 ベンはそれはと述べた。
「連合で考えるのは」
「帝国主義時代みたいにな」
「そう思って豊かにもなってるけれど」
「それがだ」
 韓国ではというのだ。
「日本に対抗してだ」
「日本を乗り越える」
「それしかない」
「それで実際の国益はだね」
「見失っていてな」 
 文字通りそうなっていてというのだ。
「それでだ」
「実際の国益損してるんだね」
「俺はそう見ている」
 こうベンに答えた。
「それもかなりな」
「その見方多分ね」
「正しいな」
「そうだと思うよ、僕も」
 ベンは深く管変える顔で洪童に話した。 
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