八条学園騒動記
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第六百九十五話 何でも飲む国その八
「そっちにばかり力がいっていた」
「韓国あるあるだね」
「まさにな」
洪童もその通りだと答えた。
「それでだ」
「中々なんだ」
「財閥の問題は進まなかった」
「そうした事情があったんだ」
「ああ、しかし流石に今はな」
この時代ではというのだ。
「解決している」
「そうなったんだね」
「有り難いことに、だが」
「だが?」
「財閥のことはそうなっても」
どうかという顔での言葉だった。
「日本への感情はな」
「変わってないんだ」
「これが一番の問題だが」
韓国にとってはというのだ。
「それでもな」
「解決していないんだ」
「そうだ」
まさにというのだ。
「残念なことにな」
「というかね」
ベンは眉を顰めさせている洪童に話した。
「別に日本に対抗しなくても」
「韓国はやっていけるな」
「何でもかんでも日本の得意分野に入るよね」
「どうあってもな」
「むしろ日本の得意でない」
そうしたというのだ。
「産業でも何でもね」
「そうした分野でやっていったらいいな」
「日本とは国力が違っていて」
ベンはこのことも話した。
「その得意分野ではね」
「大抵トップクラスだな」
「その日本に対抗しても」
「それでもだな」
「仕方ないよ」
そうだというのだ。
「本当にね」
「俺もそう思うがな」
「韓国はだね」
「日本ばかり意識してな」
そうしてというのだ。
「兎に角滅多やたらにな」
「日本の得意分野に進出して」
「何とかな」
「日本に対抗しようとしてるんだね」
「自分達ではどうかと思ってな」
まずはこのことがあってというのだ。
「その後で日本を見るんだ」
「日本ではどうか」
「それで日本の方がいいとな」
「ムキになるんだね」
「そうしたお国柄だからな」
それでというのだ。
「俺としてはな」
「それはなんだ」
「何とかなって欲しい、結局財閥はどうにかなってもな」
「日本のことはなんだ」
「全くだ」
それこそというのだ、洪童は自国のそうした状況について難しい顔になりながらそのうえで話していった。
「変わらない」
「だから日本のことはね」
トムもそれはと話した。
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