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ハッピークローバー

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第七十三話 海と木の間でその十三

「横や後ろからね」
「拳が飛んで来たら」
「罵られたりしたらね」
「出来ないわよね」
「嫌になるわよ」
 それこそというのだ。
「少なくとも部活にはね」
「行きたくないわね」
「そんな部活辞めるわ」
「というか辞めた方がいいわね」
 一華はこう返した。
「そんな先生がいる部活なんて」
「そうよね」
「殴られて蹴られてね」
「罵られてね」
「それもそうした先生っていつもよね」
「うちの学校にはいないけれどね」
 採用試験の際の面接の時点で人間を確かに見られる、そして採用されて問題を起こせばしっかりと処分されるからだ。
「そんな先生」
「クビになるからね」
 かな恵はまさにどうなるかを話した。
「だからね」
「そうなるけれど」
「それがね」
「公立の学校だとね」
「都道府県によるけれど」 
 そうした教師が問題になるかどうかはだ、尚日教組の力が強い都道府県でありその教師が日教組に所属していると暴力はおろかセクハラ行為でも仕事を続けられることが多い。一般社会なら懲戒免職になる事件を起こしてもだ。
「それでもね」
「そうした先生いて」
「クビにならないからね」
「三年間ずっとその先生のところにいるとか」
「地獄よね」
「動きが悪いだけで」
 もっと言えばその教師の機嫌がたまたま悪いだけでだ。
「殴る蹴るの暴力とかね」
「そんなの受ける部活なんてね」
「絶対に嫌よ」
「私そんな部活だと辞めるわ」
「私だってよ」
 一華は眉を顰めさせて言い切った。
「バレーでもね」
「私もお料理でもね」
 それぞれ好きなものを行う部活でもというのだ。
「怪我してからじゃ遅いし」
「怪我させた先生もどうせクビにならないし」
「殴られ損だから」
「それじゃあね」
「入ったら駄目ね」
「そんな先生いたら」
「何があってもね、それでそんな先生が自衛隊や日本軍に何か言っても」
 こうした教師こそ戦争反対だの平和だのを言い自衛隊や日本軍を忌み嫌う、日本軍の体罰も批判してである。
「聞けないわね」
「全くよね」
「そんな先生生徒はこき使うしね」
「お掃除だって」
「そんな先生に何を教わるか」
「何もないわよ」
「暴力受けるだけよ」
 そんな教師達の話もしつつだった。
 五人は今は海上自衛隊そして日本軍のことを学び知っていった、五人の前には青い海が奇麗に拡がっていた。


第七十三話   完


                      2023・2・8 
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