ハッピークローバー
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第七十三話 海と木の間でその十二
「規律正しくてね」
「いつもぴしっとしてて」
「お掃除もしてる」
「尚且つ災害が起こったら助けてくれる」
「そんな人達なのに」
「何が悪いのよ」
「本当にそうよね」
二人でこうした話をした、そして。
一華はあらためてだ、こんなことを言った。
「ここには何度来てもいい勉強になるわね」
「そうよね」
留奈もその通りだと頷いた。
「ここに来るとね」
「色々素晴らしいもの見せてもらうから」
「本当にいいわ」
「合宿に来てね」
「絶対にここに来させてもらうっていうけれど」
「また来年ここに来たら」
「いいもの見せてもらえるわね」
こう一華に言うのだった。
「絶対にね」
「それで勉強させてもらえるわね」
「部活楽しいからずっといたいけれど」
かな恵はその大きな目をきらきらとさせて話した。
「ここに来たいと思ったら」
「尚更によね」
「うん、部活続けたいよね」
かな恵も一華に話した。
「ここに来られることだけでも」
「合宿で飲んでね」
「夜にね、それでね」
「汗も流して」
「それでね」
「ここにも来て」
「大切なこと勉強出来るから」
それでというのだ。
「部活続けたいわね」
「学校もね」
これ自体もというのだ。
「卒業までいて」
「楽しく過ごしたいわね」
「三年間ね、若しね」
一華は遠い目になってだった、かな恵に話した。
「中学もだけれど高校の三年間が嫌なものだったら」
「それだけで残念よね」
「そうよね」
まことにというのだ。
「部活もそうだったら」
「若し暴力振るう先生が顧問で」
かな恵はその場合のことも話した。
「いつも殴る蹴る罵るだったら」
「最悪よね」
「どんな楽しいこと好きなことが出来ても」
「そんな先生が顧問だとね」
「絶対に嫌よ」
それこそというのだ。
「暴力いつも受けながらだとね」
「どんなことでも楽しくないわよ」
「お料理だって」
かな恵は自分達の部活の話をした。
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