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ドリトル先生と山椒魚

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第六幕その四

「冷帯にもだけれど」
「だからシベリアの方にもいますね」
「そうだけれど」
 それでもというのです。
「チョウセントラはね」
「野生のものは」
「もう絶滅して」
 そしてというのです。
「いないみたいだね」
「残念なことですね」
「虎は人を襲うから」
 その為にというのです。
「狩られてね」
「危険ですから」
「そうしたけれど」
「それが野生のものを絶滅させましたね」
「それにチョウセントラは基本山にいたけれど」
 その生息環境のお話もします。
「あちらは山の木は伐採して」
「そのままでしたね」
「植林をしなくて」
「禿山が多かったですね」
「だから日本も統治した時は」
 二十世紀初期から終戦までの頃のことです。
「まず植林からしたよ」
「そこまで木がなかったですね」
「さもないと土砂崩れも起きるから」
 山に木がないとです。
「雨が降っても木が雨水を吸ってくれて」
「その流れを止めてくれますね」
「そうしてくれるけれど」
 それでもというのです。
「それがないとね」
「土砂崩れが起きますね」
「災害のもとだし木があるとね」
「色々なことに使えますね」
「だから日本もまずは植林からだよ」
「統治を行いましたね」
「そうしたよ、けれど」
 それでもというのです。
「ずっと禿山だらけで」
「虎が暮らせる環境ではなかったですね」
「他の生きもの達もね」
 野生のです。
「そこで虎の数も減っていて」
「そこで狩られもして」
「余計に少なくなって」
「野生のものはですね」
「日本の統治が終わっても狩られたりしたし環境は尚更ね」
 半島の自然のというのです。
「悪化して」
「絶滅しましたか」
「そうみたいだよ、だから飼育されている虎はね」
 そのチョウセントラ達はというのです。
「大事にしないとね」
「駄目ですね」
「そうだよ」
「南はいなくて」
「北はもっといないかもね」
 こちらはというのです。
「おそらくだけれど」
「あちらは鎖国していて」
「情報が出て来ないけれど」
 それでもというのです。
「あそこはもう政治があまりにも酷くて」
「無茶苦茶ですしね」
「それで食べものもね」
 これもというのです。
「ないね」
「そのことは知れ渡っていますね」
「情報が出て来なくても」
 北からというのです。
「どうもね」
「世界的に有名ですね」
「国民の人達の殆どがいつも餓えているよ」
「それこそ何でも食べる」
「そんな環境だと」
 それこそというのです。 
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