ドリトル先生と山椒魚
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第六幕その三
「色々議論があったのでしょうね」
「想像に難くないね」
「うん、かなりの議論になってね」
先生は実際にと答えました。
「その結果だよ」
「動物園になったのね」
「あそこで飼育されることになったんだ」
「そうだね」
「遂に」
「そうだよ、そしてね」
それでというのです。
「実は水族館も協力しているんだ」
「飼育先は動物園になっても」
「それでもなのね」
「オオサンショウウオさんの飼育については」
「水族館も協力しているんだ」
「何しろ天然記念物だからね」
稀少な種類の生きものだからだというのです。
「それでだよ」
「だからだね」
「水族館も協力しているのね」
「あちらも」
「大学の生物学も」
こちらもというのです。
「あと獣医さんは農学部だね」
「そうそう」
「日本だとね」
「じゃあ農学部も協力してるのね」
「オオサンショウウオさんの飼育には」
「そうなんだ」
こう言うのでした。
「これは飼育している他の稀少な生きもの達もだよ」
「コアラとかパンダとか」
「スナメリにしろだね」
「この学園稀少な生きものもかなりいるね」
「そうした生きものも」
「そうだよ、そしてね」
それでと言うのです。
「その生きもの達はね」
「皆だよね」
「学園全体で飼育して」
「協力し合って」
「それでなのね」
「保護もしているんだ、ヒヤンやハイだってそうだし」
先生が動物園に連れてきたこの生きもの達もです。
「ツシマヤマネコもアマミノクロウサギもヤンバルクイナも」
「あとイリオモテヤマネコさんも」
「そちらもだね」
「全部だね」
「学園全体で大事にしてるのね」
「ニホンオオカミもいるけれど」
この生きものもというのです、先生が出会った。
「皆だよ」
「ううん、多いね」
「この学園で保護されている稀少種は」
「そうした種類は全部学園の関係する人達がだね」
「皆で保護しているのね」
「そうだよ、ちなみにこの学園にはチョウセントラもいるけれど」
虎のお話もしました。
「どうもあの半島ではね」
「野生のものは絶滅したらしいですね」
トミーが言ってきました。
「どうやら」
「南の方ではいなくてね」
「北でもですね」
「どうもね」
「いないですか」
「もう飼育されている個体だけみたいだね」
チョウセントラはというのです。
「野生のものはね」
「いなくなりましたか」
「アムールトラはまだいるらしいけれど」
こちらの虎はというのです。
「野生のものもね」
「あちらはですね」
「虎や豹は分布が広くてね」
「熱帯にいますが」
「それと共に温帯にもいてね」
そうしてというのです。
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