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神々の塔

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第十二話 恐竜までもがその十三

「特撮でもな」
「ええな」
「少なくともや」
 それこそというのだ。
「ああしたな」
「しょうもない番組よりはやな」
「ましな筈や」
「夜の七時からはな」
「アニメでな」
 これが放送されてというのだ。
「七時半からは特撮で」
「そして八時からはか」
「時代劇でいく様な」
 そうしたというのだ。
「流れでないとな」
「あかんな」
「幾らお年寄りが多くなっても」
「そうした番組ばかりやと」
「全くな」
 それこそというのだ。
「悪循環や」
「おもろい番組を作るべきやな」
「そや、まさにな」 
 何と言ってもというのだ。
「せめて野球位な」
「放送せんとな」
「今の番組見たら」
 芥川は真顔で言った。
「あれや、アニメでな」
「そっちでか」
「異様に進むの遅くて」 
「それでか」
「OPとEDと次回予告抜いて二十分同じ様な絵で二十分殴り合ってもな」
「それでもか」
「まだましやろ」
 こうリーに話した。
「主人公出るまで長々と時間稼ぎして」
「主人公以外は全員噛ませでな」 
 中里が応えた。
「それで主人公出てもな」
「やっぱり長々とな」
「続いてもやな」
「今よりはな」
「ましやな」
「その作品がどれだけ駄作でもな」
 芥川は世界的にヒットした作品をこうまで言った、七つのボールを集めることが目的だったことが忘れられた作品を。
「ましや」
「あの作品でもやな」
「ちなみに僕はこの作品は観てへん」
「そうなんか」
「原作もそんな展開でな」
「アニメもやからやな」
「今駄作と言うたが」 
 自分が言った言葉についてさらに言及した。
「もう漫画界アニメ界に燦然と輝くな」
「そこまでの駄作か」
「もうちょっとだけ続くと言って」
 それでというのだ。
「ほんまにちょっとでや」
「終わらせるべきやったな」
「変に長々続けさせて」
 そうした展開になりというのだ。
「もうどうにもならん」
「燦然と輝くか」
「永遠の駄作になった」
「物凄い評価やな」
「ほなあの作品おもろいか」
 芥川は中里に問うた。
「今読んで観て」
「そう言われるとな」
 中里にしてもだった、即座に難しい顔になって答えた。 
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