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神々の塔

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第十二話 恐竜までもがその十二

「そうなったのよ」
「元おったチームは無視してやな」
「そうなのよ」
「しょうもない爺さんやな」 
 シェリルは軽蔑を込めて述べた。
「そう思うと」
「そうよね」
「あんなんユーチューブやとな」
「誰も相手にせえへんわね」
「全くな」
「テレビは一方的に垂れ流す」
 チャンネルを点けると、とだ。リーも言った。
「ただひたすらな」
「自分の意見をね」
「そうするだけでな」
「おもろくもない話をそうしてく」
「けどネットはな」
 こちらはというのだ。
「こっちが選べるしな」
「おもろいと思うものを観られるな」
「そやからな」
 それでというのだ。
「ええねん」
「それでテレビからは人が去って」
「視聴率が悪いからスポンサーも去る」
「そうもなって」
「そしてな」
「お金もなくなって」
 そしてというのだ。
「貧すれば窮すで」
「尚更やな」
「しょうもない番組作って」
「おもろない芸人出して」
「そうなってな」
 それでというのだ。
「もうや」
「何もおもろないな」
「そうなってるわ、こうした時は」
 それこそと言うのだった。
「もう思い切ってな」
「知恵出さんとな」
 芥川が言ってきた。
「あかんわ」
「こうした時こそな」
「お金がなくてもな」
「知恵はあるな」
「これは無限にある」
 それこそというのだ。
「足らぬ足らぬはや」
「工夫が足りん」
「そやからな」
「知恵を出すべきやな」
「そや」
 こうリーに話した。
「まさにな」
「その通りや」 
 リーもそれが正しいと答えた。
「まさにや」
「知恵を出すことやな」
「足らん足らんでな」
 それでというのだ。
「お金がな」
「足りんとな」
「知恵を出す」
「そしてええ番組を作るべきやな」
「そんな愚にもつかんバラエティばかりやなくて」
 これを平日のゴールデンタイムで放送する様になった、そうなって久しいことこそテレビの衰退があるのではとだ、リーは思いつつ言った。
「もっとな」
「しっかりした番組作ってな」
「放送せんとな」
「時代劇とかアニメとかな」
 芥川は言った。 
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