神々の塔
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第十二話 恐竜までもがその七
「とてもね」
「そやな」
シェリルもその通りだと答えた。
「魚人とかやないとな」
「人魚とかね」
「泳ぐ能力が低い」
「そやからね」
アレンカールもどうしてもと話した。
「どうしてもね」
「水中戦では後れを取るわ」
「そやねんね」
「それがな」
今はというのだ。
「この通りや」
「あたい達だとね」
「星のモンはそれが出来るだけのな」
「ステータスと特技があるわね」
「そやからな」
それだけにというのだ。
「充分戦える」
「有り難いことよ」
「アウェイな場所でも戦える」
「有り難いことよね」
「全く以てな、ほなさらにな」
「先に進んでいきましょう」
アレンカールは前を見て言った。
「そしてよ」
「上の階にもな」
「行きましょう」
こう言ってだった。
今度はアレンカールが先頭に立って進んだ、それに六将星の他の者達が続き続いて三智星の者達が芥川を先頭として進み。
最後尾が綾乃となっていた、そのうえでこの階を踏破すると。
次の階は沼沢地だった、綾乃は目の前に広がる沼地を見て言った。
「沼の中からやね」
「敵が出て来るな」
「そういうことやね」
「それが沼地や」
芥川は冷静な声で述べた。
「そして出て来るのはな」
「水棲か半水棲の獣かモンスターやね」
「ウォーターリーパーとかな」
「蛇とか」
「そういうのが出て来るわ」
「そやね、ほなこの階も浮かんで」
そうしてとだ、綾乃は冷静に述べた。
「そしてな」
「行こうな、足がぬかるんでると」
「その分不利やし」
「僕等やと充分動けてもな」
「やっぱり動きは少しでも落ちるし」
「それやとや」
そうしたことを考えると、というのだ。
「浮かんでな」
「戦うべきやね」
「しかも浮かんでるとな」
「その分有利やし」
「それでや」
「ここはな」
「浮かんでこな、罠がなくても」
それでもとだ、芥川は話した。
「そうしてこな」
「ほなね」
「水蜘蛛もあるけどな」
「あの忍者の道具やね」
「あれは普通の川や堀だけやなくて」
「こうした沼地でも使えるね」
「そうしたもんやが」
それでもというのだ。
「やっぱり浮かんでた方がな」
「有利やね」
「水面におるより上空におる」
浮かんでというのだ。
「その方がな」
「敵が下から来ても」
「対処しやすい、足下から離れてると」
「その分敵の攻撃も届かんし」
「安全や、そやからな」
「浮かぶことやね」
「水面におるよりもな」
それよりもというのだ。
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