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おぢばにおかえり

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第七十三話 態度が少しその二十三

「新一君の考えにも反してるし」
「そこはあらためるべきですね」
「そうしてね」
「そうします、聞いただけで人を判断したらよくないですね」
「絶対にね」
 こう言って注意しました。
「だったらいいわね」
「僕がこの目で見てそして考える」
「そうしなさいね」 
 強い声で注意しました。
「これからは」
「そうする様にします」
「じゃあもう先輩達は嫌わない」
 強く言いました。
「そうしてね」
「そうしないと駄目ですか」
「いきなり嫌いオーラマックスだったけれど」
 特に長池先輩にです。
「先輩達も戸惑っていたでしょ」
「特に長池先輩って人はそうですね」
「明らかに困ってるでしょ」
「そうですね、僕を見たらいつも暗くなるんですよね」
「身構えてね」
 そのことが明らかです。
「だから私も言うのよ」
「先輩達を嫌わない様にですね」
「そうしてね、新一君が見たお話じゃないなら」
「尚更ですね」
「あれだけ嫌ってると」
 それならです。
「新一君が嫌われても当然よ」
「先輩達にですか」
「新一君自分を嫌う人は嫌うでしょ」
「全力で」
「それと同じよ」 
 この子の嫌い方は尋常でなくてもです。
「だからね」
「出来るだけ人を嫌わないことですか」
「そうしなさい、しかも根拠なく嫌わない主義なら」
 自分で観ていない限り嫌わないならです。 
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