平成が終わる前に~♪ネオ!
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その④
前書き
1994年(平成6年)1月
週刊少年サンデーにとある漫画の連載が始まった。
その漫画の名は『名探偵コナン』。
この物語は、江戸川コナンと言う天才小学生が様々な難事件を解決すると言う、まるで推理小説の様な漫画であった。
それから時は流れ……
29年後の2023年(令和5年)4月14日
名探偵コナンの主人公であった江戸川コナンは、今、何処?
竈門炭治郎
「あ、いたいた。コナンくーん」
江戸川コナン
「ん?」
竈門炭治郎
「すまなかったね。善逸が君に色々と嫌な事を言ったそうだね?」
我妻善逸
「あいて!?」
錦木千束
「でも、名探偵コナンが来年で連載30周年なのは事実だよ」
竈門炭治郎
「そんなに続いちゃダメだろ!サザエさんやちびまる子ちゃんじゃあるまいし!」
江戸川コナン
「そうだよ!名探偵コナンがサザエさん時空に到達出来ないのは疑いようが無い事実なんだよ……解る人は解るんだなぁ」
竈門炭治郎
「……かく言う俺も、禰豆子が鬼になった時は『早く鬼を人間に戻す方法よ見つかれー!』って毎日に様に願ったものだ。だから、解るんだ。コナン君が名探偵コナンの連載打ち切りを望む気持ちが」
江戸川コナン
「心の友よぉーーーーー!」
井ノ上たきな
「……そんなに戻りたいんですね?工藤新一に」
竈門炭治郎
「それはそうと、名探偵コナンは定番のヒーロー物同様の悪の組織がいると聞いたが、どうなんだい?」
井ノ上たきな
「黒の組織の事ですね?」
竈門炭治郎
「黒の組織?」
井ノ上たきな
「工藤新一にAPTX4869と呼ばれる毒薬を飲ませて江戸川コナンに変えた犯罪組織……だそうです」
ミカ
「元々は他の何らかの効果を求めて作られた薬が完全犯罪用の毒薬としても利用出来ると診なされ、極稀に死亡せずに幼児化する事実を知らぬまま使用し続けたそうだ」
竈門炭治郎
「それはまた乱暴な事で」
井ノ上たきな
「で、鬼滅の刃や名探偵コナンの登場キャラクターをスーパー戦隊シリーズに登場する悪の組織の構成にあてはめますと、先ずは下級戦闘員。鬼の方は血鬼術を習得する前の若い鬼が該当すると思われますが、黒の組織の方はまだその様な集団は確認できませんでした」
ミカ
「……」
江戸川コナン
「そんな悩ましそうな目で見るな。俺だって心が痛いよ」
井ノ上たきな
「続いては、毎週入れ替わる怪人枠」
竈門炭治郎
「俺達の方は十二鬼月になる前の鬼の事だな?」
井ノ上たきな
「ええ。で、黒の組織の方ですが」
江戸川コナン
「コードネームを与えられていない下位層の構成員……って所か?」
井ノ上たきな
「ええ。黒の組織は石橋を叩き過ぎて壊してしまう程慎重らしいので、ちょっとした事で直ぐに殺されるそうです」
竈門炭治郎
「随分残酷な組織だな……流石にドン引きしたぞ」
ミカ
「あと残っているのは……幹部と首領か?」
竈門炭治郎
「俺達の方は、恐らく十二鬼月と鬼舞辻 無惨の事だな?」
江戸川コナン
「で、黒の組織は……酒やカクテルの名前に由来するコードネームを持ってる奴が幹部だろうな。しかも、俺にAPTX4869を無理矢理飲ませやがったジンやウォッカもコードネーム持ちだから、恐らく黒の組織の幹部なんだろ」
井ノ上たきな
「で、肝心の首領は?」
江戸川コナン
「……」
竈門炭治郎
「……知らないのか?黒の組織の首領の名前?」
江戸川コナン
「……そこが1番悩ましい所でな……烏丸蓮耶が黒の組織のボスにして黒幕……らしいんだが、表向きは半世紀前に99歳で死去した事になってる……」
ミカ
「……事実上、首領に該当するキャラはまだ出ていない事にならんか?」
江戸川コナン
「……その点ばかりは返す言葉がねえよ」
中原ミズキ
「黒の組織と言えば、黒鉄の魚影だと、世界中の警察が持つ防犯カメラをつなぐ海洋施設『パシフィック・ブイ』を舞台に灰原哀とジンとの戦いが縦軸なんでしょ?」
江戸川コナン
「はい?全然聞こえなぁい」
井ノ上たきな
「……自分の作品でしょ」
我妻善逸
「確か、黒の組織のNo.2であるラムの側近であるピンガが、劇場版名探偵コナンの名物であるオリジナルキャラクターを担当するんだよな」
江戸川コナン
「はい?全然聞こえなぁい」
井ノ上たきな
「無責任な無視は辞めて頂きたいのですが」
錦木千束
「でさぁー、今回も何かを爆破するのー?」
犯沢真人
「爆破って何だよ!?何が『爆発が春の季語』だよ!」
江戸川コナン
「はい?全然聞こえなぁい」
井ノ上たきな
「これは……ネタバレ対策なんですか?なんですか?」
クルミ
「いつもは眠りの小五郎の推理ショーで締めくくるのが一般的だが、劇場版はコナン自身が犯人と対峙するんだよな?で、今回の黒鉄の魚影もそうなのか?」
江戸川コナン
「はい?全然聞こえなぁい」
井ノ上たきな
「コナンさん、悪ふざけがすぎます」
我妻善逸(某小学館社員のマネ)
「1度ならず4度5度と視聴して、黒鉄の魚影を知り尽くそう!」
江戸川コナン
「はい?全然聞こえなぁい」
井ノ上たきな
「いい加減にしてください。怒りますよ」
ミカ
「返答に困り過ぎて聞こえないフリをしているな……」
竈門炭治郎
「……健気な……(涙)」
井ノ上たきな
「……ただの現実逃避です。見苦し過ぎます」
クルミ
「必死だな。そんなに工藤新一に戻りたいのか?」
江戸川コナン
「絶対に工藤新一に戻ってやる……絶対に平成が終わる前に名探偵コナンを終わらせてやるぅーーーーー!」
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