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イベリス

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第九十三話 お弁当を食べてからその一

                第九十三話  お弁当を食べてから
 咲はアルバイトに出て昼食は弁当を食べてペットボトルのお茶を飲んで午後の仕事も頑張ってだった。
 そしてだ、それから帰ってから母に話した。
「お弁当美味しかったわ」
「よかったわ、あんた本当にお弁当好きね」
「ええ、だから毎日でもね」
 それこそというのだ。
「いい位よ」
「学校やアルバイトの時はなのね」
「毎日でもね、ただ食堂に行ったり」
 そうしたりというのだ。
「購買のパンもね」
「好きなのね」
「ええ、ただね」
「第一はお弁当ね」
「何と言ってもね」
 それこそというのだ。
「私はそっちよ」
「それもご飯のお弁当ね」
「そうなの、サンドイッチもいいけれど」
「ご飯ね」
「あの安定感がいいのよ」 
 ご飯のとだ、咲は笑って話した。
「だからね」
「それでなのね」
「今日もよかったわ」
「そうなのね、ただね」
「ただ?」
「お母さん今度サンドイッチ作るつもりだったのよ」
 こう言うのだった。
「これがね」
「私がそれもいいって言った」
「けれどあんたやっぱりよね」
「お弁当はね」
 何と言ってもというのだった。
「白いご飯よ、お握りもね」
「好きなのね」
「そうなの」
 これがというのだ。
「私はね、只サンドイッチも好きだから」
「それでもいいのね」
「ええ、お願いね」
 是非にと言うのだった。
「そっちも」
「ハムサンドとか卵サンドとかツナサンド考えてるから」
 母は笑顔で話した。
「宜しくね」
「そっちも楽しみにしておくわね」
「その時飲みものは紅茶だけれど」
「私紅茶も好きなのよね」
「そうよね、あんたは」
「ええ、ただね」
 ここで咲はこうも言った。
「サンドイッチだとお茶はね」
「紅茶でもよね」
「ストレートティーかミルクティーよね」
「私はね」
「レモンティーも好きだけれど」
 それでもと言うのだった。
「ただね」
「サンドイッチには合わないわね」
「そうなのよね」
 これがと言うのだった。
「私としては」
「それね、どうしてもね」
「パンだと」
「そうした紅茶ね」
「レモンティーだと」
 この紅茶だと、というのだ。
「スナックとかそのまま飲むわね」
「そっちよね」
「ええ、だから」
 それでというのだ。 
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