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ドリトル先生と山椒魚

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第四幕その三

「うわ、凄いね」
「オオサンショウウオをこんな間近で見られるなんて」
「凄く稀少な生きものなのに」
「触れる位よ」
「こんな近くで見ていいのかな」
「ここはこうしたことも出来るんだ」
 先生は驚く皆ににこりとしてお話しました。
「このことも凄いね」
「全くだよ」
「僕も驚いてるよ」
「私だってそうよ」
「オオサンショウウオがここまで近くで観られるなんて」
「凄いよ」
「ここでは人口産卵も出来るし」
 それもというのです。
「種の保護もね」
「しているんだね」
「ううん、凄いね」
「こんな場所もあるなんて」
「物凄い場所だよ」
「ちょっとオオサンショウウオ君ともお話してみるね」
 先生はここでそれに入りました。
 そうして実際に挨拶をして話しかけてみますと。
 一メートル位の大きさの焦げ茶色のオオサンショウウオが言ってきました。
「ドリトル先生だね、はじめまして」
「僕のことを知ってるんだね」
「だって先生だから」
 それでというのです。
「先生はあらゆる生きもののお友達だからね」
「それでなんだね」
「先生のことはよく知っているよ」
 こう先生に言うのでした。
「僕もね」
「そうなんだね」
「そう、だからね」 
 オオサンショウウオはさらに言いました。
「先生とお会い出来て嬉しいよ」
「そう言ってくれたら僕の方が嬉しいよ」
 先生は笑顔で応えました。
「本当に」
「そうなんだ」
「僕もね、それでここはどんな感じかな」
「生活がだね」
「問題はないかな」
「うん、のんびり出来ているよ」
 オオサンショウウオは先生に答えました。
「本当にね」
「それは何よりだよ」
「皆僕達一匹一匹を大事にしてくれているから」
「君達はとても貴重な生きものだからね」
「そうらしいね」
「だからね」
 オオサンショオウウオ自身にお話します。
「とてもね」
「大事にしてくれているんだ」
「一匹一匹ね、これからもね」
「僕達を大事にしてくれるんだ」
「そして研究もね」
 こちらもというのだ。
「させてもらうよ」
「僕達なんか研究しても面白いのかな」
「どんな生きものでも学問の対象でね」
 先生は笑顔で答えました。
「それでね」
「研究してなんだ」
「実に多くのことがわかって」
 そうしてというのです。
「面白いよ」
「そうなんだ」
「だから研究もね」
 保護と共にというのです。
「させてもらっているよ」
「そういうことだね」
「そう、そしてね」 
 そのうえでというのです。 
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