八条学園騒動記
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第六百九十二話 カロリーを消費することその二
「カナダ人にとっては第一の問題で」
「それをどう凌ぐかはなんだ」
「地球にいた頃から考えていることで」
「第一にだね」
「それで服装も厚着だし」
そうなっていてというのだ。
「食べものもだよ」
「そうなっているんだ」
「それで甘いものもね」
これもというのだ。
「とことん甘いのも」
「カロリーをなんだ」
「お砂糖とか入れて」
「お砂糖もカロリーあるしね」
「もうね」
トムはさらに話した。
「そちらでもだよ」
「カロリーを摂って」
「寒さに対しているんだ」
「そうなんだね」
「オーストラリアは寒い場所あまりないね」
「そうだね」
言われてみればとだ、ベンは答えた。
「そうした場所がある星もあるし」
「多い星もあるね」
「あるけれど」
それでもというのだ。
「我が国には少ないし」
「そうした星はだね」
「開発しても」
星をというのだ。
「気候は基本ね」
「温帯かな」
「オーストラリア人に合った」
そうしたというのだ。
「地中海性気候や西岸海洋性気候だよ」
「そちらだね」
「若しくは亜熱帯だね」
「そうした風に開発するんだね」
「だからね」
それでというのだ。
「冷帯とか寒帯はね」
「あまりないね」
「そうした場所では牛や羊も」
酪農はこの時代でもオーストラリアの主要産業の一つである、羊毛も大量に作って輸出しているのだ。
「育ちにくいから」
「それでだね」
「オーストラリア人は寒さにはね」
どうしてもというのだ。
「抵抗があるから」
「開発してもそうで」
「そう、だからね」
それでというのだ。
「そうした場所はね」
「あまりないね」
「それでお料理も」
こちらもというのだ。
「沢山食べるけれど」
「我が国のお料理と比べたら」
「カロリー自体はね」
それはというのだ。
「少ないよ」
「そうだね、我が国はね」
トムは自身の祖国カナダの話をした。
「開発してもね」
「冷帯とか寒帯なんだ」
「どうも大森林地帯がないと」
「針葉樹の」
「うん、それがないとね」
どうしてもというのだ。
「落ち着かなくて」
「それで冷帯とか寒帯なんだ」
「温帯でもね」
その気候に開発してもというのだ。
ページ上へ戻る