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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS

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第百三十七話 邪神、封じられるのことその七

 覇王丸の刃が振り回され狂死郎が舞い。ズィーガーが炎となり飛び上がり十兵衛の気が柱となる。その四人全ての攻撃がだ。ミヅキを撃ったのだ。
「くっ、これは!」
 さしものミヅキもだ。これまでの沈黙が終わった。それだけのものがあった。
 そしてだ。その四人の攻撃を受けてだった。
 大きく吹き飛ばされだ。そして言ったのだった。
「おのれ、最早・・・・・・」
「さあ、これでどうだ?」
「出て来るかのう」
 覇王丸に狂死郎がだ。その倒れ込んだミヅキを見て言った。
「アンブロジア、出て来たらな」
「相手をしてやるか」
「いや、待ち給え」
 だがここでだ。ズィーガーが二人に言って来た。
「私達だけで相手をするのはだ」
「そうだな。危険だな」
 十兵衛もだ。ズィーガーのその言葉に頷く。
「相手は邪神、それならばだ」
「はい、私達もです!」
「戦うわよ!」
「今来たわ」
 ナコルルにリムルル、それにミナが来てだ。三人も身構えてだ。
 そのうえで倒れているミヅキを取り囲んだ。その中でだ。
 ミナがだ。ナコルルに言った。
「邪神を倒せばそれで」
「封じる必要もないから」
「そう、犠牲になることはないわ」
 彼女もだ。こうナコルルに話したのである。
「わかったわね」
「はい、それでは」
「そう。犠牲はいらないの」
 ミナはまたナコルルに言った。
「必要なのは勝つこと」
「それがですか」
「だから。勝ちましょう」
「では。私達の力で」
「アンブロジア、完全にやっつけるから!」
 リムルルも言いだ。四人の宝珠の持ち主達と共にだ。
 三人の巫女達も戦いに入る。そしてミヅキからだ。
 黒い、禍々しい、得体の知れない全身の何かが出て来た。それを見てだ。
 七人のところに来た天草がだ。こう言ったのである。
「あれこそがだ」
「邪神アンブロジア」
「そうなんだな」
「左様、かつて我を操っていた神だ」
 まさにだ。今目の前にいるその漆黒の何かがだというのだ。
 蝙蝠と人を合わせた様な姿をしている。その姿を見てだ。
 天草は仲間達にだ。苦い顔で言うのだった。
「我はかつて闇に捉われていた」
「そして操られてじゃな」
「この世を乱していた。しかしだ」
 狂死郎に返しつつだ。そのうえでだった。
 彼もだ。戦いの中に入り言ったのである。
「今はそれを止める」
「よし、じゃあやるか!」
「うむ、我もこの邪神を戦おう」
 覇王丸に応えてだ。そのうえでだ。
 宝珠を身構えてだ。そのうえで戦いに入るのだった。
 侍達とアンブロジアの戦いが遂にはじたった。そしてだ。
 刹那と四霊の戦いもだ。今まさに終わろうとしていた。
 その中でだ。楓はだ。
 翁にだ。こう言うのだった。
「今だよな」
「うむ、決める時じゃ」
「ここで俺達が刹那を倒して」
 そしてだというのだ。
「姉さんを犠牲にせずに」
「うむ、終わらせよう」
「しかしだ」
 二人にだ。嘉神が言って来た。
「倒せればそれでいいがだ」
「刹那が倒れなければ」
「その時はじゃな」
「やはり巫女の力が必要になる」
 月のだ。それがだというのだ。
 
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