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英雄伝説~灰の騎士の成り上がり~

作者:sorano
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第151話

 
前書き
更新がかなり遅くなり、申し訳ありません…… 

 
~???~



「英雄達に戦の加護を――――――戦女神の神域!!」

戦闘が始まるとフェミリンスは強力な支援魔術をアリサ達に付与してアリサ達の様々な能力を大幅に強化した。

「先手必勝……!」

「二の型―――――疾風!!」

「貫け――――――カルネージランサー!!」

「とうっ!キ――――ックッ!!」

「ハッ!喰らえっ!!」

「セイッ!!」

「喰らいやがれっ!!」

「吼えろ、獅子よ!!」

「その身に刻め――――斬!!」

「もらったぜ!」

「轟裂斬!!」

フェミリンスの支援魔術が終わるとフィー、アネラス、クルト、アンゼリカ、ガイウス、サラ、アガット、ラウラ、ユーシス、アッシュ、クロガネが一斉にそれぞれのクラフト―――――スカッドリッパー、疾風、カルネージランサー、ライトニングキック、雷神脚、サベージファング、電光石火、ドラゴンエッジ、獅吼滅龍閃、アークブレイド、ランブルスマッシュ、轟裂斬でエイドスを攻撃したがフィー達の攻撃がエイドスに命中する瞬間エイドスの全方位を阻むように現れた七色の結界によって全て阻まれた。

「何ぃっ!?」

「結界……!?」

「反撃が来るぞ!すぐに離脱しろ――――」

自分達の攻撃が全て阻まれた事にアガットが驚き、自分達の攻撃を阻んだものの正体を目にしたフィーが真剣な表情で呟いたその時エイドスの反撃を察したジンが仲間達に警告をしたその時

「甘いですよ――――――光よ、奔れ――――ディヴァインウェーブ!!」

エイドスが反撃に霊力をこめた神槍を地面に突き刺す事で自身の周囲に強力な聖なる光の衝撃波を一瞬で発生させるクラフト―――――ディヴァインウェーブを放ってフィー達にダメージを与えると共に吹き飛ばした。



「逃がさないわよ――――――メルトストーム!!」

「裁きを――――――喰らえっ!!」

「ブリューナク起動、照射!!」

「――――――!」

「ぶっ放せ~、ヴァリアントカノン~!!」

「幻夢なる蝶よ――――――さあ、お行きなさい!!」

「ふふっ、見ないでくださいね?――――それっ!!」

「こっちだ!!」

「剣よ、貫け――――――ソードオルタス!!」

「い、行きます……!バスターカノン!!」

「我が力に畏れよ――――――クリムゾンランサー!!」

アリサ、クロウ、アルティナ、ミリアム、エウシュリーちゃん、ヴァン、エレイン、ティータ、ローゼリアはそれぞれの遠距離攻撃のクラフトでエイドスを攻撃したが近接戦闘を仕掛けたフィー達の時のようにアリサ達の攻撃は全て七色の結界に阻まれ

「お返しです――――――七耀脈よ、我が槍に力を――――――セプト――――――ブレイカー!!」

エイドスは反撃に神槍に溜め込んだ七色の霊力を極太のレーザーとしてアリサ達に向けて放ち

「させぬわ!」

自分達目掛けて放たれた極太の七色のレーザーを見たローゼリアは咄嗟にアリサ達の前に出てドーム型の結界を展開してレーザーを防ごうとしたがレーザーが結界にぶつかった瞬間七色の大爆発を起こすと共にローゼリアの結界を破壊し、結界が破壊された事による衝撃や余波がアリサ達を襲ってアリサ達にダメージを与えた。



「時の結界よ――――砕け散れっ!!」

「ハアッ!ほら、シャキっとしなさいっ!!」

「エニグマ駆動――――――エンドオブワールド!!」

「エニグマ駆動―――――アルジェントアーク!!」

「いくわよ――――――ラグナドリオン!!」

「エニグマ駆動―――――ロードインフェルノ!!」

「はっ!――――――リーンカルナシオン!!」

「えいっ!――――――ルシフェンウィング!!」

「ドライブ開始――――――ギガントレイジ!!」

「失われし数多の意思よ、我が下へ来たれ――――――クレイジーコメット!!」

「漆黒の領域に囚われよ――――――ティルワンの死磔!!」

「全てを塵と化せ――― 超電磁砲(レールガン)―――――ッ!!」

アリサ達の攻撃が終わるとマキアスとシェラザードの”加速”効果があるクラフトによって通常なら長い駆動や詠唱時間を省略したエリオット、エマ、セリーヌ、セドリック、オリヴァルト皇子、アルフィン、トワ、ユリーシャ、メサイア、セレーネがそれぞれ最高位のアーツや魔術を発動して一斉にエイドスに放った。すると七属性の最高位アーツがエイドスを阻む虹色の結界にぶつかると虹色の結界は消滅し、ユリーシャとメサイア、セレーネが放った最高の魔術がエイドスを襲い

「!出でよ、母なる大地の盾――――――オメガアースガード!!」

自身を阻む結界が消えた事に若干驚いたエイドスは新たに絶対防壁の結界を自身に付与するアーツを発動して自身に襲い掛かった異空間から召喚された荒れ狂う彗星と死磔領域に包まれた事による全方位からの暗黒魔法攻撃、正面から襲い掛かった極太の雷光のエネルギーを防ぎ

「異空より交わる時と幻の意思よ、我が仇名す者達を呑み込め――――ネビュラスカノン!!」

反撃代わりに広範囲のあらゆる空間から時属性と幻属性が合体した砲撃を発生させるアーツにして二つの属性が込められているアーツ――――”デュアルアーツ”を発動してトワ達に大ダメージを与えた。



「洸凰剣!!」

「泰山玄武靠!!」

「破邪顕正!!」

「天眼無双!!」

エイドスがデュアルアーツを発動すると様子を伺いつつ絶好の機会を待っていた達人達――――――アルゼイド子爵、ジン、ミュラー、オリエが四方向からそれぞれ同時にSクラフトを発動してエイドスへと襲い掛かったが

「甘い!纏めて吹き飛びなさい――――――アークスピン!!」

「ぐ……っ!?」

「ぬあ……っ!?」

「が……っ!?」

「く………っ!?」

エイドスは神槍に一瞬で神力を込めると同時に回転し、四方向から襲い掛かったSクラフトを無効化すると共に神槍を振るった際に発生した神力が込められた衝撃波でアルゼイド子爵達にダメージを与えると共に吹き飛ばした。

「みんな、今助けるわ――――大いなる癒しの風!!」

仲間達の攻撃とそれに対するエイドスの反撃が一端途切れるとアイドスは最高位の治癒魔術を発動して傷ついた仲間達のダメージを完全回復した。



「とっしーん!!」

アイドスの治癒魔術によってダメージが回復するとミリアムがオーバルギアでエイドス目掛けて突撃したが再び虹色の障壁がエイドスへの攻撃を阻んだ為、オーバルギアの突撃は障壁によって受け止められた。

「嘘っ!?」

「”その程度”の攻撃ではこの障壁はビクともしませんよ――――――カタラクトウェイブ!!」

「うわあっ!?」

自身の突撃が受け止められた事に驚いているミリアムに微笑んだエイドスは直線状に水の竜巻を発生させるアーツを発動してミリアムにダメージを与えると共に吹き飛ばした。

「燃え尽きなさい――――ファイアッ!!」

「水の弾丸よ、貫け――――――アクアスパイラル!!」

「吹きとべぇっ!!」

「ヤァァァァァァ……ッ!!」

「喰らいなさい――――クリムゾンテイル!!」

「蒼き翼よ―――――シュート!!」

「安らかに眠りたまえ――――――レクイエムショット!!」

「ふ、吹き飛んでください――――――エアロカノン!!」

アリサ、マキアス、ガイウス、サラ、セリーヌ、ミュゼ、オリヴァルト皇子、ティータは再び遠距離攻撃でエイドスを攻撃したが再び虹色の結界に阻まれ、結界は攻撃が次々と命中してもビクともせず罅すら発生しなかった。

「無駄です――――――奔れ、光の刃よ――――――セイクリッドエッジ!!」

「それはこちらのセリフですわ――――ハイロウスピン!!」

エイドスは反撃にアリサ達に向けて神力を込めた衝撃波を解き放ったがフェミリンスが自身の得物である神槍から放った回転する衝撃波によって相殺された。



「逃しはせぬ――――」

「逃がさない――――」

「さあ、行くよっ!はぁいっ!!」

「来いっ!!」

「来なさい――――」

「巻き込め――――」

「昏き力よ!」

勝利条件である”エイドスを魔法陣の外に出す事”の達成を狙って吸引効果が発生するクラフトの方が有効と判断したアルゼイド子爵達はそれぞれ横一列に並んで一斉に吸引効果があるクラフト―――――アルゼイド子爵とラウラは洸閃牙、アネラスは独楽舞踊、ミュラーはラグナバインド、オリエとクルトはトルネードソード、セドリックはプリズナーハンズを発動したが全てエイドスの前を阻む結界によって防がれた事でエイドスには効果がなかった。

「異界より来たれ、黄金の聖櫃――――――エルドラドアーク!!」

「星々よ、みんなを守って――――――星護の結界!!」

エイドスが反撃に異界とつなぐ扉より光の雨を降り注がせる最上位アーツを放つとアイドスがアルゼイド子爵達に星の力を借りた結界による絶対防壁を付与してアルゼイド子爵達への反撃を防いだ。

「天よ……我らに仇名す者達にも慈悲なる導きを――――――汝隣人を愛せよ。」

「!」

「結界が消えた――――――今!!」

「参りますわよ――――」

「崩れなさい――――――ブレイク!!」

「闇の刃を受けよ―――――隠形冥滅刃!!」

その時敵の付与効果を無効化するユリーシャの魔術によってエイドスを守っていた虹色の結界は消滅し、その事にエイドスが驚くとそれぞれ姿や気配を隠すクラフトでエイドスに対する絶好の攻撃の機会を待っていたフィー、シャロン、クラウ=ソラスと一体化したアルティナ、クロガネがエイドスの背後から襲い掛かり

「光よ――――――エクスシャイニング!!」

背後からの奇襲に気づいたエイドスはフィー達に背を向けたままその場で光と纏わせた神槍を地面に突き刺して自身の周囲に無数の光柱を発生させて背後からの奇襲を防ぐと共にフィー達に反撃を叩き込み、更に無数の光柱は更に炸裂してフィー達を吹き飛ばした。



「ふふっ、これはどうかな?」

「もらったぁっ!!」

「痺れろっ!!」

「クロノストップ!!」

エイドスがフィー達への反撃を終えると反撃を行った事によってできる僅かな隙を狙ったアンゼリカ、ジン、ヴァンがそれぞれエイドスの至近距離から発勁による強烈な一撃――――――ゼロ・インパクト、零頚、蒼破崩拳をエイドスに叩き込もうとしたがアンゼリカ達の攻撃に気づいたエイドスが無詠唱で発動した僅かな間だけ動きを完全に停止させるアーツによってエイドスに攻撃が届く寸前で停止させられ

「フフ、惜しかったですね。」

「くっ、身体が動かん……!?」

「”クロノストップ”……チッ……アーツの名前や今の俺達の状況から察するに対象の動きを完全に停止させるアーツか……!」

「不味い――――――」

ジン達の動きを完全に停止させたエイドスは微笑みながら霊力を込めた神槍を構えてジン達に向けてクラフトを放とうとした。一方身体が完全に停止させられた事にジンは呻き、ヴァンは舌打ちをしてエイドスが発動したアーツを分析し、エイドスが至近距離からクラフトを放とうとしている事ににアンゼリカは焦りの表情を浮かべたその時

「そこッ!!」

「オラアッ!!」

シェラザードが振るった鞭とアッシュが自身の得物を変形させて放った鎖鎌がエイドスの神槍に絡まり

「今よっ!!」

「へっ、もらったぜっ!!」

「あら……」

神槍に絡まった鞭と鎖鎌は二人がそれぞれの武装を自身の手元へと引き寄せると神槍はエイドスの手から離れ、その事にエイドスは目を丸くして驚いた。



「穢れを癒せ――――――レキュリア!!すぐに追撃が行われるから、3人とも巻き込まれないように今の内に離れて!」

「「「!!」」」

そしてエレインは状態異常を回復させるアーツで身体の動きが止まった状態のジン達が動けるようにした後警告し、エレインの警告を聞いた3人はすぐにその場から離れた。

「全て吹き飛ばせ――――――ソニックストリーム!!」「

「天道を司りし、大いなる星々よ!その神秘なる輝きを以って我が声に応えよ――――――ゾディアックレイン!!」

「宵闇に潜む紅き月影よ、妾に力を貸すがよい!燃え尽きよ――――――終極魔法・紅月!!」

「運命の門、 汝も見るか、高貴なる極光――――――マジェスティ・ゲイト!!」

「全属性霊力チャージ完了!輝け――――――スターショット!!」

「集え、 明星(あかぼし)!全てを焼き消す焔となれ―――――ルシフェリオン・ブレイカー!!」

ジン達がその場から退くと同時にエリオットの導力杖から放たれた目にも見える程の巨大な導力波、エマのSクラフトによる上空から降り注ぐ七色の魔力レーザー、ローゼリアのSクラフトによる上空に発生した灼熱の太陽が繰り出す灼熱のエネルギー、セレーネのSクラフトによる異界の門から放たれた無数の光の奔流、トワの魔導銃から放たれた全属性が込められた事によって虹色に輝いた霊力が凝縮された巨大な球体、アルフィンの魔導杖から放たれた極太の紅きエネルギーがエイドスを襲ったが再び自動的に復活したエイドスを守る虹色の結界が全て受け止めた事で、エイドスに攻撃は命中することはなかったが虹色の結界は消滅した。

「これで決まりだっ!行くぜ――――――ドラゴンダイ――――――ブッ!!」

「我流八葉一刀流奥義!飛燕――――――烈波!!」

「眩く光よ、我が剣に力を――――――ハアッ!アイオロス――――――セイバー!!」

「あの世に逝きな――――――ヴォーパル・スレイヤー!!」

「十界の呼号、貴使の招来。善導の聖別がもたらせしは、魂滅なる安息と知るがいい――――――ファントムディストラクション!!」

「慈悲神アイドスよ、我が仇名す者達に星の裁きを!煌めけ――――――セラフィムハ―ツ!!」

「出でよ、母なる大地の盾――――――オメガアースガード!!」

結界が消滅するとそれぞれSクラフトを発動した竜の闘気を纏って突撃するアガット、燕の闘気を纏って突撃するアネラス、ユーシスが跳躍して投擲した膨大な聖なる力を纏った聖剣、光を纏わせた双刃剣を手に空高く跳躍したクロウの強襲、メサイアが放った大魔術によって上空に発生した巨大な魔法陣から放たれた極太の光の霊力レーザー、ユリーシャが空へと跳躍して自身の双翼から放った無数の星のエネルギーが結界がなくなったエイドスを襲うとエイドスは咄嗟に絶対防壁を展開するアーツを発動して防いだ。



「行くわよ!羽ばたきなさい、不死鳥――――――フェニックスアロー!!」

「終わりだっ!全属性チャージ!エレメンタル―――バスターッ!!」

「ふふっ、これはいかがですか?輝け――――――オーロラカノン!!」

「が、頑張らなくっちゃ!い、行きます……!ヤァァァァァァ………ッ!!」

「お見せしよう、愛と美の真髄を――――――はっ!レクイエムカノン!!」

「真紅に焔に呑まれなさい――――クリムゾンナインズ!!」

「ここは景気よく行きますよ~!全弾――――――発射~~~!!」

エイドスが咄嗟に発動したアーツによって絶対防壁が消滅するとエイドスの逃げ場を無くすようにアリサ、マキアス、ミュゼ、ティータ、オリヴァルト皇子、セリーヌ、エウシュリーちゃんはそれぞれ扇を形どるような位置についた後アリサは不死鳥の姿と化した導力エネルギーを、マキアスは虹色に輝くエネルギーを、ミュゼはオーロラのように輝くエネルギーを、ティータは火薬式のガトリング砲で無数の銃弾を、オリヴァルト皇子は極太の導力レーザーを、セリーヌは自身の周囲に顕現した凝縮した9つの焔の霊力レーザーを、エウシュリーちゃんはありったけの魔導砲弾をエイドス目掛けて放った。

「ちょっ!?――――――それっ!」

一方結界を破る程の攻撃が続いた事で虹色の結界や絶対障壁を再び展開できていないエイドスはあらゆる方面から襲い掛かってくる逃げ場のないSクラフトに思わず表情を引き攣らせて声を上げた後すぐに気を取り直して転位魔術を発動して上空へと転位して回避し

「フウ……さすがに今のは焦りましたよ。これは私を焦らせたお返しです!異界の海の主よ、我に仇名す者達に裁きの水を――――――ケートゥファンタズマ!!」

転位での回避に成功した事に安堵の溜息を吐いた後最高位のアーツを発動した。すると突如その場に別の異空間から巨大な鯨が現れた後鯨がその巨体を翻すと無数の水のエネルギーがトワ達全員目掛けて雨のように降り注いだ。上空から襲い掛かるアーツを目にしたアイドスやフェミリンス、更に結界系統のクラフトを使用できる者達はそれぞれ結界系統のクラフトを発動して自分や仲間達を護ろうとし

「ふふ、このアーツにはどれほど強固な結界であろうとも無意味ですよ?」

その様子を見ていたエイドスは微笑んだ。すると雨のように降り注ぐエネルギーは何とそれぞれが展開した結界に触れると結界は即座に消滅し、エイドスと戦っている者達全員に大ダメージを与えた。エイドスが発動したデュアルアーツの中でも最強の威力を誇り、更には攻撃対象に付与された様々な強化状態をも無効化するアーツ――――ケートゥファンタズマは元々高かった攻撃力にエイドスの莫大な霊力が加わった事で、エイドスと戦っている者達の大半は”神”である事から霊力に対する防御力が圧倒的に高いアイドスとフェミリンスを除いて戦闘不能状態に陥るか、戦闘不能状態に陥っていない者達もそれぞれ深刻なダメージを受けていた。



「これで止めです――――――不死鳥よ、不浄を焼き尽くす聖なる炎を舞いなさい――――――ディヴァインフェニックス!!」

そして再び元の位置にエイドスが転位するとアッシュとシェラザードによってエイドスの手の元から離れた神槍は自ら動いてエイドスの手に戻り、神槍を再び手元に戻ったエイドスは巨大な不死鳥を解き放つデュアルアーツをまだ戦闘不能になっていない者達目掛けて解き放った!

「殿下や若者達の回復が終わるまで我らで防ぐぞ、各々方!!」

「「はいっ!!」」

「おおっ!!」

「承知!!」

「了解しました~。」

襲い掛かる巨大な不死鳥を目にしたアルゼイド子爵が号令をかけるとまだ戦闘不能状態になっていない”達人クラス”の使い手達――――――ミュラー、オリエ、ジン、クロガネ、エウシュリーちゃんがそれぞれ全身や自身の得物に莫大な闘気を纏わせて巨大な不死鳥を受け止めた。

「今回復しますわ――――――大いなる癒しの風!!英雄達に戦の加護を――――――戦女神の神域!!」

フェミリンスはエイドスが放った不死鳥のアーツを受け止めているアルゼイド子爵達に治癒魔術をかけて、更に再び強化魔術を付与して様々な強化状態を解除されたアルゼイド子爵達に再び様々な強化を付与し

「紡ぎしは蘇生、訪れぬ終焉、永劫たりえる光の奇跡に名を与え、いま希望を宿せ――――――聖なる蘇生の息吹!!」

「全く、”デュアルアーツ”――――――それも最高位クラスを躊躇いもなく次々と放つ等、女神の癖に”加減”や”自重”をする気はないようじゃの。――――――ならば妾も加減や自重をせぬぞ!――――――異界の不死鳥よ!今こそ顕現し、全てを灰燼と化せ!プロミネンス・ロア!!」

アイドスは最高位の蘇生魔術を発動して戦闘不能状態になってしまった味方全員のダメージや体力を完全回復させて更に霊力もある程度回復させ、ローゼリアは溜息を吐いた後反撃にオーブメントに登録されているアーツではなく、自らが習得している強力なアーツ――――ロストアーツを発動した。するとローゼリアが発動したロストアーツによって異空間にエイドスが顕現した不死鳥とは別の不死鳥が顕現した後エイドス目掛けて突撃し

「「「オオオオオオオォォォォォォ――――――ッ!!」」」

「「はああああああぁぁぁぁ――――ッ!!」」

ローゼリアが顕現した不死鳥がエイドス目掛けて突撃すると同時にエイドスが放った巨大な不死鳥を受け止めていたアルゼイド子爵達は咆哮を上げながら受け止めていた巨大な不死鳥をエイドス目掛けて弾き返した!

「!!さすがにこれは本気で防がないと私でも不味いですね……!」

自分目掛けて襲い掛かってくる2種類の不死鳥を目にしたエイドスは一瞬目を見開いて驚いた後表情を引き締めて自身の霊力やエイドスに供給され続けている霊力を自身を守る結界に回して防御に専念した。



「あ~、ビックリした。今度こそ死んじゃったかと思ったよ~。」

「フン、貴様が言うと冗談になっていないぞ。」

「それにしても、”あんなの”でも”空の女神”だけあって今までやり合った事のある連中がよほどマシに思える程の理不尽過ぎる強さの”化物”ね……」

「ん。それに常時エイドスを守る結界が厄介過ぎる。」

「はい……ある程度の強力な攻撃をぶつければ消えるようですが、その時はエイドスさんがまた別の結界を展開する上時間が経てば自動的に復活する仕組みのようですからね……」

「こういう時は常時結界を復活させる”供給元”を叩くべきなんだろうが……」

「その”供給元”――――――ゼムリア大陸自身の霊力はあの魔法陣自身なんだから、あの魔法陣自体を何とかした時点で”勝利条件”は達成した事になるのよね……」

「それにエイドスさん自身も”転位”が使えますから、追い詰めても”転位”による回避がありますから打つ手なしですよね……」

戦闘不能から復活した後疲れた表情で呟いたミリアムにユーシスは呆れた表情で指摘し、サラとフィーは真剣な表情でエイドスを見つめ、ティータは不安そうな表情でエイドスを阻む結界を分析し、ティータの分析に続くようにアガットとシェラザード、アネラスはそれぞれ複雑そうな表情で呟いた。

「”転位”………――――――!」

「その様子だと、何か思いついたようだね、トワ。」

一方真剣な表情で策を考えていたトワは目を見開き、トワの様子に逸早く気づいたアンゼリカはトワに確認した。

「うん。その前に確認したい事がいくつかあるんだけど………――――――クロウ君、皇太子殿下。”騎神”を動かす為の霊力(マナ)はまだ残っている?」

「ああ……だが、長時間戦闘できるような霊力は残っていないぞ。」

「テスタ=ロッサも同じです。」

トワの質問にクロウとセドリックはそれぞれ答え

「短時間でも戦闘可能なら十分だよ。――――――今から作戦を説明するね――――――」

そしてトワは仲間達に自分が考えた作戦を説明し

「―――――それじゃあ、みんな。作戦開始(オープンコンバット)!!」

「おおっ!!」

作戦を説明し終えた後にかけたトワの号令に対して仲間達は力強く答えた後それぞれ行動し始めた。



「―――ユーシス・アルバレア!僕の足を引っ張るなよ!?」

「フン、それはこちらの台詞だ。マキアス・レーグニッツ!」

「――今だ!フィー、行くぞ!」

「了解!」

「ジンさん、合わせていくよ!」

「おおっ!!」

「行くわよ、シャロン!!」

「かしこまりました、お嬢様!」

「エリオット、力を貸してくれ!」

「うん、いいよ、ガイウス!」

ユーシスとマキアス、ラウラとフィー、アンゼリカとジン、アリサとシャロン、そしてガイウスとエリオットはそれぞれの相方と視線を交わしてお互いに声をかけた後コンビクラフトを発動した。それぞれコンビクラフトを発動するとユーシスはその場で集中して剣に闘気を集束し

「うおおおおお……ッ!!」

「「ハァァァァァァ…………ッ!!」」

「「コォォォォォォォ………!!」」

「打ち込むわよ!」

「風よ、オレに力を……!ウォォォォォォォ――――――ッ!!ハアッ!!」

ユーシスが集中している間にマキアスはショットガンに込めた小規模な爆発を起こす特殊な弾丸を連射して結界に命中させ、ラウラは光の剣と化した大剣による乱舞、フィーは縦横無尽に動きながら双銃剣(ダブルガンナーソード)で結界に怒涛の連続攻撃を叩き込み、アンゼリカとジンはエイドスを挟み込んでそれぞれ全身に闘気を溜め込み始め、アリサは命中すると炎の檻を具現化する炎の霊力矢を放ち、ガイウスがその場で咆哮を上げた後鷹の姿を形どった闘気を全身に纏って跳躍し

「――――これで終わりだっ!!」

「逃がしませんわ!」

「七耀の響きよ、我が友に力を……!」

マキアスが弾丸を撃ち終わるとユーシスは結界に覆われたエイドスに向かって突撃し、闘気を纏った騎士剣で突きを放つと共にエイドスの背後へと駆け抜けた。するとエイドスはドーム型に広がった闘気の檻に閉じ込められ。その隙にマキアスはショットガンにエネルギーをチャージし、シャロンは無数の黒き蝶を具現化し、無数の黒き蝶達はエイドスを守る結界に纏わりつき、魔導杖をヴァイオリンに変形させたエリオットがヴァイオリンを演奏するとガイウスの周囲にそれぞれ七属性が収束した球体が現れた後ガイウスへと向かってガイウスが具現化した鷹の闘気と合体し虹色の鷹と化した。



そしてマキアスとエイドスを挟み込むような位置にいるユーシスが強烈な威力を持つ斬撃を十字(クロス)に放つと共にマキアスはチャージしたエネルギーを解き放ち、ラウラは光の大剣による強烈な一撃を十字に斬るフィーと同時攻撃を放ち、アンゼリカとジンは同時に瞬速の突きを繰り出し、シャロンはアリサが霊力による炎の槍を放つと漆黒の蝶によって具現化した漆黒のダガーを投擲し、エリオットの演奏によって虹色の鷹と化したガイウスはエイドス目掛けて突撃した。

「「エクスペンダブルブライド!!」」

「「烈・太極無双撃!!」」

「「双砕迅!!」」

「「冥闇煉獄羅刹閃!!」」

「「セブンホーク!!」」

「光よ、奔れ――――ディヴァインウェーブ!!」

5組の協力技(コンビクラフト)によってエイドスを守る虹色の結界は消滅した。一方虹色の結界が消滅するとエイドスは反撃に自身の周囲に強力な聖なる光の衝撃波を発生させてアリサ達にダメージを与えると共に吹き飛ばした。



「エニグマ駆動―――――ダークマター!!アークス駆動―――――ダークマター!!」

「さあ、行くよっ!はぁいっ!!」

「斬り刻め――――紫電一閃!!」

「!しまった、動きが……!」

「行くぜっ!そらよっと!オオオオオォォォォ……ッ!らぁっ!!」

するとその時エニグマとアークス、それぞれのオーブメントの駆動を終えたトワが同じアーツをそれぞれエイドスの左右に発生させ、更にエイドスの背後にはサラが吸引効果がある紫電に輝く刃を放ち、アネラスはエイドスの正面で再び吸引効果があるクラフトを発動した。左右前後から襲い掛かる吸引によってエイドスの動きは封じ込められ、その事にエイドスが驚いたその時Sクラフトを発動したアッシュが鎌型に変形させた得物でエイドスの神槍を捉えた後エイドスの神槍に集中攻撃を叩き込んだ後跳躍し

「終いだ――――――ギルティカーニバル!!」

「キャ……ッ!?」

最後に爆薬が仕込んである数本のダーツをエイドスの神槍目掛けて投擲した。するとダーツはエイドスの神槍に命中すると次々と爆発し、至近距離で次々と爆発が起こった事でエイドスが思わず怯んだ事によって神槍を持つエイドスの手の力が緩み、そして次々と起こる爆風で神槍はエイドスの手から遠くへと吹き飛ばされた。

「合わせて、アーちゃん!」

「了解しました、ミリアムさん……!」

「さあ、共に奏でようではないか、シェラ君!」

「いいわよ、オリビエ!」

そこにミリアムとアルティナ、オリヴァルト皇子とシェラザードがコンビクラフトを発動した。

「チャージ開始!」

「オーバルエネルギー、チャージ開始します。」

「今こそ来たれ!」

「大いなる生誕の力!」

ミリアムとアルティナは肩を並べて同時にそれぞれの武装の一部である砲口にエネルギーを溜め込み、シェラザードが両手に込めた魔力をエイドスの頭上目掛けて放つとエイドスの頭上に巨大な魔法陣が展開され、そこにオリヴァルト皇子が魔法陣を展開した銃口からシェラザードが展開した魔法陣目掛けて銃撃した。



「「リミットブレイク!カルテットカノン――――――ッ!!」」

「「アカシッククルセイダー――――――ッ!!」」

「ちょっ!?出でよ、母なる大地の盾――――――オメガアースガード!!」

そしてそれぞれチャージを終えたミリアムとアルティナは同時に放ち、それぞれぶっ放した極太のレーザーは合体して更に巨大なレーザーとなってエイドスを襲い、オリヴァルト皇子が放った銃撃が魔法陣に命中すると巨大な雷がエイドス目掛けて落ちた。正面と頭上から襲い掛かる極太のレーザーと雷に一瞬慌てたエイドスは絶対防壁の結界のアーツを発動して防いだが結界は二組のコンビクラフトを受けた事で消滅した。

「ここだぁっ!頼むぞ、ティータッ!」

「は、はいっ!!」

「行きましょう、ユリーシャさん!」

「ええ、メサイア!」

「さあ、舞台の幕を開けましょう!」

その時アガットとティータ、メサイアとユリーシャはそれぞれコンビクラフトを、ミュゼはSクラフトを発動した。

「らああああぁぁぁぁぁぁ………ッ!!ハアッ!!」

「お、お願いします!」

「神の一撃よ!」

「貫け!」

「レッツ――――スタート♪」

その場で力を溜めて自身の得物に炎の闘気を溜め込んだアガットが跳躍するとそこにティータが撃ち出した炎の砲弾がアガットの得物に命中すると更なる炎を纏い、メサイアとユリーシャは同時に詠唱をした後自分達の頭上に巨大な光の槍を具現化し、ミュゼは懐に隠している小銃を空に向けて撃って、予め自身の詠唱で自身の周囲に具現化した無数の魔導騎銃による一斉牽制射撃を放って爆発による煙でエイドスの眼から自分達の行動を誤魔化そうとした。



「「ヴォルケーノインパクト!!」」

「「グングニル!!」」

「まだまだ!ここからが佳境です!ロード――――――ガラクシア!!」

ティータが撃ち出した炎の砲弾を自身の得物である重剣に纏わせたアガットは空中で重剣を振るって重剣に纏わせていた炎を放ち、メサイアとユリーシャは頭上に具現化した巨大な光の槍を放ち、ミュゼは自身の魔術でエイドスを包囲するように具現化させた魔導騎銃による一斉射撃を行った。

「不味……ッ!――――――それっ!!」

逃げ場のない攻撃に焦りの表情を浮かべたエイドスは転位魔術で空へと退避して回避したが

「ふふっ、お待ちしておりました♪」

「え”。」

「それでは”大掃除”を開始します♪それっ!」

何と空には既に攻撃態勢に入っていたエウシュリーちゃんが待ち構えており、それに気づいたエイドスが思わず表情を引き攣らせて声を出すとSクラフトを発動したエウシュリーちゃんが初撃にスカートを翻して無数の魔導砲弾を放った。

「く……ッ!」

襲い掛かる無数の魔導砲弾を見たエイドスはとっさに自身の霊力による結界を自分自身を覆ってエウシュリーちゃんによるSクラフトを防ぎ始めた。

「続けて行きますよ~!」

一方砲弾を放ち終えたエウシュリーちゃんはその場で短い詠唱をするとメイド魔術である複数のタワシを敵目掛けて放つ”ブロッサ・ラヴェ”、複数の鍋を敵目掛けて放つ”ファーネ・リーゲン”、複数の枕を敵目掛けて放つ”レアク・オレーユ”、複数のタンスを敵目掛けて放つ”レイド・クライナー”、そして最後に巨大なシャンテリラを敵の頭上から落下させるリュストル・レアが順番に次々と怒涛の速さで発動してエイドスの結界にダメージを与え続け

「これで”大掃除”完了です!」

最後に自身の得物である箒による一閃を放った。エウシュリーちゃんが放ったSクラフト―――――エウシュリーちゃん乱舞をエイドスは自身の結界で防ぐ事はできたが、結界は既に罅だらけになっていた。



「「Ala(翼) ad(よ) eum(かれらを) locus(あの地へ)!」」

「え。」

するとその時エマとセリーヌの転位魔術によって既にそれぞれ強烈な一撃を放つ準備を終えたクルト、オリエ、ミュラーが罅だらけの結界に覆われたエイドスの目の前へと転位させ、それを見たエイドスが呆けた声を出したその時

「「ラグナストライク!!」」

「ブリザードストライク!!」

「ちょっ……ッ!キャアアァァッ!?あうっ!?」

全身に雷を纏ったクルトとオリエ、全身に吹雪を纏ったミュラーがエイドス目掛けて突撃した。3人の至近距離による強烈な突撃を受け止めた結界は破壊されると共に破壊された衝撃による爆発を起こし、その爆発をまともに受けたエイドスは思わず悲鳴を上げ、そして勢いよく斜め下へと地面に叩きつけられた!

「いたた………さすがに完全に防ぐ事はできませんでしたか……さて、そろそろお返しする『笑止。我らの攻勢はまだ終わっていないでござる。』……へ……」

地面に叩きつけられたエイドスが痛みに顔をしかめながら立ち上がって反撃をしようとしたがクロガネの言葉に遮られ、その事にエイドスが呆けるとクロガネが跳躍してエイドス目掛けて数本の暗器を投擲するとエイドスの周囲に暗器が刺さり

「縛――――暗技・影縛り!!」

「まさか、これは”忍び”の……!?」

クロガネが印を切ると暗器から影が現れてエイドスの全身を拘束し、予想外の攻撃にエイドスが驚いたその時、ヴァン、エレイン、アルゼイド子爵、サラ、アネラスがそれぞれSクラフトを発動した。



「覚悟を決めな!うおおおおぉぉぉぉぉぉ………ッ!!」

「輝け、翼よ――――ハァァァァァァ…………ッ!!」

「アルゼイドが真髄、とくと見よ。オオォァァッ!!」

「あたしの本気――――見せてあげる!だぁぁぁぁぁぁっ!ハッ!セイッ!」

「私の修行の成果、見せてあげる!まだまだまだまだまだぁっ!!」

エイドスに急接近したヴァンは掌底による連続攻撃を繰り出し、霊力の翼を身に纏ったエレインはエイドスの周囲を縦横無尽に飛びながら斬撃を叩き込み、アルゼイド子爵は全身に光を纏っての怒涛の強襲、全身に紫電を纏ったサラはエイドスに強襲して強化ブレードと銃による連続攻撃を繰り出し、アネラスは集中力を爆発させての乱れ切りを繰り出した。

「ヴァンダライズ――――ストライク!!」

「ナイツ・オブ・アステリア!!」

「絶技――――洸凰剣!!」

「ノーザン――――ライトニング!!」

「秘剣!閃ノ太刀!――――――斬!!」

そして止めの一撃にヴァンは跳躍してからの強烈な蹴りを、エレインは高速飛行による突撃を、アルゼイド子爵は光の大剣とかした自身の得物での強烈な一撃、サラは全身に紫電を纏っての突撃を、アネラスは疾風(はやて)による急接近からの強烈な一閃を繰り出した!

「キャアアアアァァァッ!?」

結界も展開していなく、また影で全身を拘束されていた事によって防御態勢も取れなかった事で5人のSクラフトをまともに受けてしまったエイドスは大ダメージを受けて悲鳴を上げながら勢いよく吹き飛ばされた。



「く……ッ!――――――!!まさか”人”が神々の力を借りずに私をここまで追い詰めるなんて……!」

勢いよく吹き飛ばされたエイドスは吹き飛ばされている間にダメージから立ち直った後空中で受け身を取って地面に着地した後着地した場所が魔法陣の端である事に気づくと目を見開いた後信じられない表情を浮かべながら連携攻撃に加わっていなかったアイドスとフェミリンスへと視線を向けた後トワ達を見つめた。

「Ala(翼) ad(よ) eum(かれらを) locus(あの地へ)!」

「な―――――く……ッ!理を統べる根源、我が呼びかけに応えよ!」

その時ローゼリアの転位魔術によってそれぞれ既に起動者(ライザー)が乗り込んだオルディーネとテスタ=ロッサ、そして竜化したセレーネがエイドスの目と鼻の先まで転位させ、転位によって接近した騎神達と竜化したセレーネに思わず絶句したエイドスは三連続で時、幻、空の上位三属性の最高位アーツを放つ”司空三神唱”を発動して騎神達やセレーネを怯まそうとしたが

「万物の根源たる七耀を司る空の女神(エイドス)よ、その(たい)なる輝きを持って、大いなる加護を与えたまえ――――セイクリッド――――サークル!!」

最初に発動した時属性の最高位アーツの一つ――――プルートゥスノヴァはアルフィンのSクラフトによる絶対防壁の結界に阻まれ

「霊力障壁解放!みんなを護って――――――九重陣!!」

2番目に発動した幻属性の最高位アーツ一つ――――ジャバウォックアームはトワのSクラフトによる絶対防壁の結界に阻まれ

「星々よ、みんなを守って――――――星護の結界!!」

最後に発動した空属性の最高位アーツの一つ――――エルドラドアークはアイドスの魔術による絶対防壁の結界によって阻まれた。



「英雄達に戦の加護を――――――戦女神の神域!!」

そしてフェミリンスによる加護が騎神達とセレーネに付与されたその時、騎神達は一斉に攻撃を放った!

「受けてみよ、終焉の十字!デッドリー――――――クロス!!」

オルディーネは双刃剣を十字(クロス)に振るって巨大な十字(クロス)の斬撃波を放ち

「彼方より来たれ――――――其は強豪なる千の武器――――――オブリビオンアームズ!!」

テスタ=ロッサは異空間から無数の武器をエイドス目掛けて放ち

「女王惑星轟雷爆撃(クイーンプラネットサンダースパーク )――――――ッ!!」

竜化したセレーネは機甲兵や騎神のような大型の対象をも飲み込む大きさの雷光の竜の息吹(ドラゴンブレス)をエイドス目掛けて放った。

「……ッ!」

自分目掛けて襲い掛かる3種類の必殺技を目にしたエイドスは咄嗟に自身の正面に自身の霊力による盾の形をした結界を展開したが、結界は咄嗟に展開した為普段展開する結界に比べて霊力や強度が足りない事に加えて3種類の必殺技は女神であるフェミリンスの加護で威力が更に強化されていた為、女神の加護を受けた3種類の必殺技を受け止めた結界は必殺技を受け止めた瞬間大きな亀裂が入り、攻撃を受け止められた3種類の必殺技は消える事なく発動し続けている事で必殺技を受け止め続けている結界は亀裂だらけになり、いつ崩壊してもおかしくない状態になった。

「―――――見事です。」

そして発動し続けている3種類の必殺技を受け止め続けていつ崩壊してもおかしくない自身の罅だらけの結界が破壊される瞬間エイドスは満足げな笑みを浮かべた。結界は破壊されると同時に結界が破壊された事で3種類の必殺技は交差して大爆発を起こしてエイドスを魔法陣の外へと吹き飛ばした!さらに同じ頃、それぞれのセプト=グリモアの対処をしていたリィン達はちょうどそれぞれのセプト=グリモアとの戦いに勝利した。



「―――――勝負あり!勝者、紅き翼!!」

エイドスが魔法陣の外へと吹き飛ばされた事を目にしたセルナート総長はトワ達”紅き翼”の勝利を宣言した――――――! 
 

 
後書き
戦闘に参加するメンバーが今まで書いた中で最大規模なのもあって、エイドス戦を完成させるだけで1ヶ月以上かかりました……さすがにこれをもう二回も書くのはきついのでこれ以上の規模となるラスボス戦や裏ラスボス戦は一部の人物達が活躍するような話にしようかなと考えています(汗)それと今回の話で出て来たオリジナルSクラフトやコンビクラフト、それと今回の話を作る際に思いついたリィンの使い魔達の協力技は文字数が足りないので次の話として公開しておきます。






 
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