八条学園騒動記
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第六百九十一話 それぞれの鱒料理その十一
「もうね」
「トマトは使えるからね」
「じゃあ何を作って食べるか」
それもというのだ。
「後でね」
「お話しましょう」
「トマトとお肉を煮てもいいよね」
トブは鯨のステーキを食べてだった、そのうえでビールを美味そうに飲んでそちらも堪能してから言った。
「特に鶏肉と」
「ああ、鶏肉とね」
「煮ると美味しいよね」
「抜群に合うね」
「じゃあ今度はね」
「トマトとだね」
「鶏肉を煮ない?」
こう兄に提案した。
「骨付きのをね」
「いいね、じゃあまずはね」
「鶏肉をだね」
「トマトと煮て」
その料理にしてというのだ。
「他にもね」
「トマト尽しだね」
「そうしたオーストラリア料理でね」
「いくんだね」
「そうしようか、大事なのは」
それはというと。
「ワイルドにね」
「作ることだね」
「これこそがね」
まさにというのだ。
「オーストラリア料理だからね」
「調理は手早く豪快に」
「即ちワイルドに」
「そうして作って」
そうしてというのだ。
「すぐに食べる」
「それも沢山ね」
「そうしたものだから」
オーストラリア料理はというのだ。
「その時もね」
「沢山作りましょう」
「あればあるだけ食べる」
トブは笑って言った。
「食べ過ぎた分は身体を動かす」
「それがオーストラリアだからね」
「働いてね」
「スポーツもしてね」
「ラグビーなり水泳なり」
そうした激しい運動をというのだ、この時代でもオーストラリアでは身体全体を激しく動かすスポーツが人気なのだ。
「格闘技なりね」
「そうしてカロリーを消費する」
「そう、ワイルドな食事をね」
「たらふく食べて」
そうしてというのだ。
「その分働いて勉強して」
「それで学ぶ」
「それこそがね」
まさにというのだ。
「オーストラリアだから」
「鶏肉をトマトで煮る時も」
「その時もね」
「沢山食べて」
「残さないで」
「食べ過ぎた分は身体を動かす」
「そうしていこうね」
鯨のステーキを食べつつ話した、五人はこの時もたらふく食べたが。
その後でそれぞれルームランナー等を出して激しい運動もした、そうしてカロリーも消費したのだった。
それぞれの鯨料理 完
2022・11・9
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