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新オズのカボチャ頭のジャック

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第二幕その六

「精霊の皆を借りてね」
「魔法使いさんの魔法は基本手品がベースになっているけれど」
 ドロシーもお話に参加してきました、この娘も一緒に観ていたのです。
「どんどん凄くなってきているわね」
「うん、僕も日々勉強をしていてね」
 魔法使いはドロシーにも答えました。
「それでなんだ」
「それでなのね」
「今度は契約もしてね」
 精霊達と、というのです。
「こうしたことも出来る様になったんだ」
「そうなのね」
「それで契約をした彼等は僕の家に住んで」
 そうしてというのです。
「快適に暮らしているよ」
「契約の報酬はそれね」
「そうなんだ、皆僕のお家に来て一目で気に入ってね」
 そうなってというのです。
「それでなんだ」
「貴方のお家で暮らす様になったの」
「彼等は精霊で食べる必要も飲む必要もないけれど」
「それぞれの世界に戻ってそれぞれの元素を受けてね」
「それで生きているからね」
「飲んだり食べたりする必要がないわね」
「そう、だからね」
 それでというのです。
「彼等は僕のお家にいて」
「暮らせるだけでなのね」
「満足って言ってくれてね」 
 それでというのです。
「契約はそれでいいと言ってね」
「契約は成立しているのね」
「そうなんだ、僕も家族が増えてね」 
 そうなってというのです。
「嬉しいよ」
「豚さん達もいて」
「精霊の皆となってね」
「嬉しいのね」
「そうなんだ、何しろ僕のお家も広いからね」
「宮殿みたいよね」
「広くて奇麗で設備も充実しているけれど」
 それでもというのです。
「家族がね」
「少なかったのね」
「広さの割にはね」
「だから増えて賑やかになって」
「嬉しいよ」
 そうなっているというのです。
「本当にね」
「それは何よりね」
「うん、それでこれからもね」
「精霊の皆となのね」
「凄い魔法を使っていくよ」
「そうしていくわね」
「是非ね」
 笑顔で言ってでした。
 魔法使いはさらに魔法を使いました、そうして皆を楽しませました。そして夕食の後に音楽会となりましたが。
 吹奏楽の演奏を聴いて恵梨香達五人は言いました。
「オズの国の国歌にはじまって」
「他の四国の国歌となって」
「オズマ姫やドロシーさん達の歌もあって」
「オズの国自体の素晴らしさを伝える歌もあるね」
「そして景色や生きものを歌ったものまで」
「オズの国の歌は多いんだ」
 ジャックが言ってきました。
「それこそ何万曲あるかね」
「わからないわね」
「もうそれこそ」
「外の世界も多いけれど」
「オズの国もだね」
「沢山の歌があるね」
「そうなんだ、だからね」
 それでというのです。 
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