ハッピークローバー
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第六十七話 阪神の勝利を聞いてその十三
「報いを受けてね」
「すっきりするわね」
「それでゲームではね」
「そうしたキャラが特に多くて」
「味方になって欲しかったキャラとかをね」
「殺して」
「それで腹立つけれど」
それでもとだ、富美子はさらに話した。
「その時の腹立つ感じを晴らすのが」
「そうしたキャラを倒したその時こそ」
「すっきりして」
「それがハッピーエンドになるけれど」
「やっぱりね」
どうしてもというのだ。
「完全にはね」
「すっきりしないわね」
「殺されたキャラのことを思うとね」
どうしてもというのだ。
「そうなるけれど」
「悪い奴を倒せてよかった」
「その時に平和が戻ったりして」
「それでハッピーエンドになるから」
だからだというのだ。
「それはそれでね」
「よしね」
「そうでしょ、というか完全なハッピーエンドというのは」
「そうそうない?」
「そうじゃない?百点満点なんてね」
それこそとだ、富美子は話した。
「流石にね」
「あまりないわね」
「物語もそうで、完全なハッピーエンドも」
「そうはない」
「そういうものでしょ」
「まあ西遊記は完全なハッピーエンドだけれどね」
「あれはもう痛快活劇なところあるしね」
孫悟空達が次々に出て来る敵を倒していくという作品と言えばいいか、尚この話のベースは大唐西域記である。
「結構童話みたいなところあるわね」
「子供でも楽しめるわね」
「中国でもそうなのね」
「孫悟空さんはね」
斉天大聖とも呼ばれる彼はというと。
「もう桁外れに強いから」
「最初大暴れしてね」
「天界滅茶苦茶にするのよ」
「誰も勝てないで」
「お釈迦様が出て」
掌にいただけだという話はあまりにも有名である。
「やっと石に封じることが出来たのよね」
「お釈迦様出て来るまでってね」
「どれだけ強いか」
「そうよね」
「だから敵は元々神様仏様の使いとかだけれど」
金角銀角にしても老子に仕える二人の童子がその正体である。
「孫悟空さんにはよ」
「勝てないわね」
「そこまで強いから」
「もう活劇よね」
「あのお話はね、冒険もあるし」
「道術とか仙術もあるわね」
「欧州で言う魔術がね」
そうした術がというのだ。
「あってね」
「それでよね」
「三蔵法師さんが足手まといとか言われるけれど」
それでもというのだ。
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