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八条学園騒動記

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第六百八十八話 オーストラリア人としてその五

「けれどね」
「鯨とかは挟まないわね」
「元々同じ立場だったけれどね」
「我が国とカナダは」
「イギリスの植民地だったから」
「言語は今も同じだし」
「英語でね」
「銀河語を喋って」
 それと共にというのだ。
「第二言語はね」
「英語だね」
「まあ結構離れてるけれど」
 言語としてというのだ、同じ英語でも千年以上の歳月が経てばどうしてもそれぞれの違いが生じてしまう。
「それでも英語はね」
「英語よね」
「今はオーストラリア語とかカナダ語とも呼ばれるけれど」
「アメリカはアメリカ語で」
「まあ英語がラテン語でね」
 ベンはこうも言った。
「それぞれスペイン語とかイタリア語みたいなものだね」
「実は殆ど同じみたいね」 
 クララもこう応えた。
「イタリア語とスペイン語は」
「今でもね」
「そうよね」
「あとポルトガル語やフランス語も」
「ラテン語が元で」
「実はあまり変わらなくて」
 その違いは方言程度である、この時代でもそうである。
「それでね」
「やり取りも出来るわね」
「普通にね、連合でもだよ」
 ベンはクララにさらに話した。
「メキシコとかアルゼンチンは第二言語スペイン語だから」
「そうした国も多いし」
「旧中南米諸国はね」
 こうした国々はというのだ。
「ブラジルはポルトガル語で」
「他の国はスペイン語で」
「エウロパに行って」
「エウロパ戦役とか」
「それでイタリアで中南米の人達がスペイン語で話したら」
 イタリア人達にというのだ。
「普通にね」
「やり取りが出来たのね」
「そうらしいよ」
「そうなのね」
「それでオーストラリアとカナダは」
 ベンは自分達に話を戻した。
「第二言語は英語で」
「普通にやり取りが出来て」
「それでね」 
 そのうえでというのだ。
「それはどうしてかっていうと」
「イギリスの植民同士で」
「似た様なはじまりだけれど」
 国家のそれはというのだ。
「今じゃ違う部分もね」
「かなり多いわね」
「食文化もそうで」
「サンドイッチもね」
「かなり違ってるよ」
 オーストラリアとカナダではというのだ。
「流石に日本みたいに突然変異みたいな進化はしないけれど」
「進化っていうか魔改造?」
 こう言ったのはケイトだった。
「むしろ」
「日本のお料理は」
「だってツナサンドなんて」
 このサンドイッチのことを話すのだった。
「普通にね」
「考えないね」
「ツナもね」
 これ自体もというのだ。 
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