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神々の塔

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第七話 神々との戦いの前にその五

「それは」
「ちゃうやろか」
「そんな話聞いたことないわ」
「お酒で胸大きくなるとか」
「そや、別の理由やろ」
 こう言うのだった。
「ほんまに」
「ほな何でやろ」
「おつまみちゃうか」
 シェリルは察して述べた。
「お酒と一緒に飲んでる」
「それやろか」
「綾乃ちゃんおつまみ何でも食べてるな」
「もうそこにあるもんを」
「それや、何でも食べるとな」 
 そうすればというのだ。
「身体にええけどな」
「胸も大きくなるん」
「あと牛乳もよお飲むやろ」
「毎日飲んでるで」
「そうや、何でも食べて牛乳もよお飲む」
「それでやん」
「綾乃ちゃんの胸は育ってるんや」
 現在進行形でというのだ、今もその胸を見つつ言った。
「そやな、謎は解けたわ」
「謎って」
「金田一さんみたいにな」
 シェリルは笑って話した。
「そうなったわ」
「この場合の金田一さんはお孫さんやね」
「生徒さんが異常に死ぬ学校に通ってたな」
 今は大人になっているのでそれは過去になっていた、他にはヒロインがやたらと肌を見せることも有名か。
「あの金田一さんや」
「やっぱりそやね」
「それでな」
「謎が解けたんやね」
「それでほっとした、ほな後はサウナにもな」
「入るんやね」
「そこでも汗かこうか」
 こう綾乃に提案した。
「水風呂で一旦身体を冷やしながら」
「ええね、兎に角今は」
「お風呂で疲れ取ろうな」
「そうしよな」
 笑顔で話してそうしてだった。
 綾乃とシェリルは二人で女風呂に入って疲れを癒した、そして。
 十人で揃って夕食を摂ったが。
 トウェインは目の前のローストチキン首を取った鶏を丸ごと焼いたそれを前にして唸った。
「料理もええな」
「ああ、野菜もな」
 メルヴィルは烏賊と炒められた青梗菜を見て言った。
「ええな」
「そやな」
「トマトも新鮮やな」
 羅はそれを多く使ったサラダも見つつ話した。
「これは美味いで」
「お刺身もあるしな」
 施は和風の鯛のそれを見ている。
「これもええな」
「色々な国のお料理があるけれど」
 アレンカールはテーブルの上の全てのそれを見て話した。
「日本の居酒屋さん並に多彩ね」
「注文されたお料理ならです」
 白いシェフの恰好をした悪魔の料理人が笑って言ってきた。
「もうです」
「何でもなの」
「作ってです」
 そうしてというのだ。
「出せます」
「そうなのね」
「ほなや」
 中里はシェフの言葉を聞いて言った。 
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