神々の塔
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第七話 神々との戦いの前にその四
「そやからな」
「一センチいや一ミリでもやね」
「結婚してから大きくなってれば」
「このお話は成り立つや」
「そうなるわ、ただな」
「ただ?」
「胸は脂肪やから」
身体のことを科学的に言えばそうなる、乳房とはとどのつまりは脂肪の塊に過ぎないとなるのである。
「運動したり脂肪燃やす」
「そうしたことをしたら」
「もうな」
それこそというのだ。
「まずな」
「減ってくもんやね」
「実際ダイエットしたら」
その時はというのだ。
「まずな」
「脂肪から減ってくから」
「それで胸もな」
「減ってくね」
「コーヒーをよおさん飲んでも」
その時もというのだ。
「コーヒーもや」
「ダイエットにええそうやね」
「そやからな」
「コーヒーをよおさん飲んでもやね」
「胸は減るわ」
「そうなるんやね」
「それで牛乳を飲んだら」
シェリルはこの場合も話した。
「栄養があってな」
「脂肪もあるし」
「脱脂粉乳でもないとな」
「何かめっちゃまずいっていう」
綾乃は脱脂粉乳と聞いてこうも言った。
「聞いてるけど」
「ああ、そうなん」
「お祖父ちゃんが子供の頃給食で食べて」
「まずかったんかいな」
「もうめっちゃ」
こう言っていいまでにというのだ。
「そやったらしいで」
「そうなんか」
「それでも普通の牛乳には」
「脂肪もあるし」
「それでやね」
「よおさん飲んだら」
そうしたらというのだ。
「その時はな」
「胸も大きくなるんやね」
「そうらしいわ、まあ私は綾乃ちゃんの胸にそう言うても」
大きいとだ。
「そやけど羨ましいか」
「そう言われたら」
「特にやし」
「それやと」
「牛乳は好きやから飲んでるだけで」
それでというのだ。
「強いてな」
「意識して飲んでへんねんやね」
「そや」
まさにというのだ。
「私は」
「そうやねんね」
「まあ胸も大きくしたいなら」
「方法があるんやね」
「そういうことやな、それで綾乃ちゃんは」
あらためてその胸を見て話した。
「どないして大きうなったか」
「ええと、お酒?」
綾乃は笑って応えた。
「うちやと」
「ちゃうやろ」
シェリルはその綾乃にジト目になって言葉を返した。
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