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X ーthe another storyー

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第七話 沖縄その四

「地球は今悲鳴を挙げているわ」
「人間によってか」
「だから人間がいれば」
 その時はというのだ。
「もうね」
「地球は滅びるわ」
「そうなるわ、地球を救う為には」
「人間を滅ぼすことか」
「そうよ、貴方が地の龍になれば」
 その時はというと。
「まさにね」
「地球は救われてか」
「そしてね」
 そのうえでというのだ。
「保たれるわ」
「そうか、しかしな」
 神威は庚の話を聞いてから答えた。
「俺が地の龍を選べなどうなる」
「どうなる?」
「小鳥はだ」
「小鳥?誰かしら」
「知らないか」
「ええ、貴方の知り合いかしら」
「俺の幼馴染みだ」
 こう庚に話した。
「あいつはどうなる」
「貴方が殺すことになります」
 丁がここでまた言った。
「貴方が地の龍を選べば」
「人間を滅ぼしてか」
「その手はじめに」
 それによってというのだ。
「あの人を殺します」
「あの時見た様にか」
「まさに」
「そうか、しかしだな」
「地球は救われます」
 丁は庚の言葉をそのまま述べた。
「そうなります」
「まさにだな」
「はい」
 こう言うのだった。
「人間を滅ぼして」
「そうなるか」
「人間が地球か」
「どちらかだな、議事堂で聞いたが」
「その通りにです」
 まさにというのだ。
「なります」
「そうよ、姉さん正直に話したわね」
「話さずにどうするのです」
 庚を見てだ、丁は彼女に告げた。
「一体」
「彼が選ぶからなのね」
「はい、ですから」
 それ故にというのだ。
「申し上げました」
「ありのままに。まさかね」
「私が隠すとですか」
「地の龍のことをそうすると思っていたけれど」
 それがというのだ。
「しなかったわね」
「それは貴女がさせませんでしたわね」
「ええ、姉さんが困ることならね」
 庚は思わせぶりに笑って答えた。
「私は何でもするわ」
「貴女はどうして」
「姉さんが憎いからよ」
 妖しい笑みになって述べた。
「だからよ」
「それでなのですか」
「そうよ」
 まさにというのだ。 
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