神々の塔
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第五話 一体ずつその六
「今倒してきたが」
「七人がかりでもやな」
「ああ、それでな」
「これからやな」
「玄武一緒に倒そうな」
「玄武属性は水だったわね」
アレンカールは構えを取りつつ神のそれの話をした。
「ということはね」
「土、そして金がな」
「弱点ね」
「そや、弱点のない属性はない」
芥川はアレンカールに話した。
「それがどれだけ強い神霊でもな」
「変わらないわね」
「むしろ神霊こそな」
「それが強まるわね」
「そや、生きものよりもな」
芥川で言う生きものとは人も入っている。
「それは強い」
「神霊はそれぞれ司るものがあるさかいな」
リーが応えた。
「それでやな」
「余計にや」
「属性が大きく出るな」
「そや」
まさにとだ、芥川はリーにも答えた。
「そやからな」
「弱点の属性を衝くな」
「そうしてくわ」
まさにというのだ。
「神霊との戦では常にな」
「神霊も無敵やないか」
メルヴィルはその両手にそれぞれ持っている神具を手にして述べた、もう両手の人差し指は引き金にある。
「幾ら強くても」
「無敵の存在はない」
芥川は確かな声で言い切った。
「神霊でもな」
「そやから弱点をやな」
「徹底的に衝くんや」
「そうするな」
「それで玄武にはな」
この神にはというのだ。
「土と水や」
「その二つでやな」
「戦うで」
「よし、やったるか」
羅は笑顔で述べた、右手に持っている青龍偃月刀の刃が鋭く輝いている。
「これからな」
「硬いで、玄武は」
ここで言ったのはシェリルだった。
「そやから土と水のや」
「属性攻撃だけやなくてやな」
「その防御力も貫く」
「そうした攻撃やないとやな」
「勝てん、龍達の攻撃でもや」
シェリルが従えている彼等のというのだ。
「あまりや」
「ダメージを与えられてへんか」
「ああ、中々な」
「そうか、ほな迂闊に攻めず」
「一点集中で攻めるべきやな」
「そうすべきな」
羅もそれはと頷いた。
「ここは」
「しかし絶対に勝てる」
シェリルはこうも言った。
「さっきも言うたけど一人やなくてな」
「八人おるからやな」
「勝てる」
間違いなくというのだ。
「こうなったらな」
「その通りや、ここは八人神の身体の一部分にや」
「集中攻撃か」
「ああ、そこから神の守りを砕いて」
そうしてというのだ。
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