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神々の塔

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第四話 党の前でその八

「それも大敗だったわ」
「そや、紛れもなくな」
「けれどよね」
「幸いダメージは最小限に出来て」
「それでよね」
「生きてる」
 こうだ、芥川はアレンカールに答えた。
「こうしてな」
「それやとね」
「そや、生きてたらな」
「大敗してもね」
「致命傷を受けてもや」
 例えそうなってもというのだ。
「生きてるならや」
「取り返せるわね」
「命さえあれば」
 そうであるならというのだ。
「幾らでもな」
「その通りね」
「そやからな」
 だからだというのだ。
「今からな」
「塔に入って」
「朝飯を食えば」
 その後でというのだ。
「行くで」
「ほなね」
「そしてな」
 そうしてというのだ。
「踏破するで」
「そうして力を得るわね」
「あの三人ひいては枢軸に勝てるまでのな」
「そういうことやね、皆で踏破しよな」
 綾乃はご飯のおかわりをしつつ話した。
「十人で」
「そやな、この十人やったら」
 中里もそれならと応えた。
「絶対にや」
「踏破出来るで」
「どれだけ高い塔でもな」
「神霊がよおさんおっても」
「僕等十人やとな」
 それならというのだ。
「絶対にや」
「踏破出来る、いや」
 ここで綾乃はこう言った。
「突破するで」
「出来るやなくてやな」
「する。そう思わへんで」
「何も為せんわ」
「世の中はそうしたもんや」
 こう言い換えるのだった。
「出来ん出来んって」
「思ってると」
「もう」
 それこそというのだ。
「まさにやね」
「何もやな」
「出来へんわ、そやから」
「今回もやね」
「する、そう思って」
「準備を整えて」
「そして」
 綾乃はさらに話した。
「やることやね」
「そうなるな」
「そやからするで」
 言い換えて言うのだった。
「ほんまに」
「塔の踏破を」
「ほなご飯しっかり食べて」
 そうしてというのだ。
「出発しよな」
「ああ、たらふく食ってな」
 芥川も笑って応えた。 
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