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神々の塔

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第三話 準備を整えその五

「やったやろってなって」
「えらいことになるわ」
「そやね」
「ほんまな」 
 中里はさらに話した。
「日頃の行いはな」
「大事やね」
「ええことをしたらな」
「ええことが返って来て」
「悪いことをしたらな」
「悪いことが返って来る」
「そんなものや」 
 こう綾乃に話した。
「ほんまにな」
「この世界でもやね」
「そや」 
 まさにと言うのだった。
「それでや」
「うち等も行いも気を付けて」
「政もや」
「やっていかんとあかんわ」
「ほんまにな」
 こうした話もしてだった。
 綾乃達は冒険の準備を全て整えて跡は移動だけになったがすぐに出発することは出来なかった。何故なら。
 綾乃は書類仕事をしてだ、前にいる太宰に言った。
「このお仕事はやね」
「はい、お願いします」 
 太宰は申し訳なさそうに述べた。
「準備が整いです」
「もう出発出来るけど」
「それでもです」
「うちは棟梁やし」
「危急のです」
「お仕事があったら」
「都におられるならです」
 それならというのだ。
「どうしてもです」
「せなあかんね」
「はい」
 そうだとだ、太宰は答えた。
「しかもそれがです」
「うち等十人全員にやね」
「来ましたので」
「そやからやね」
「お願いします、出られたら」
 冒険にとだ、芥川は話した。
「その間はです」
「太宰君が代理やし」
「副宰相としてです」
「全権を預かってくれるから」
「その間は僕がさせてもらいますが」 
 それでもというのだ。
「しかしです」
「うち等がおる間はやね」
「お願いします、そしてです」
「このお仕事が終わったら」
「行かれて下さい」
 冒険、それにというのだ。
「そしてです」
「踏破して」
「力を手に入れて下さい」
「そうさせてもらうわ」
 綾乃は仕事をしつつ話した。
「すぐに返って来るさかい」
「いえ、焦られてはです」
 太宰はすぐに戻る綾乃に述べた。
「よくありません」
「落ち着いてやね」
「焦ってことが解決するなら」
 それならと言うのだった。 
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