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ハッピークローバー

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第六十三話 合宿の朝その五

「あんたの嫌いなユニットだしね」
「バスルームは」
「シャワー浴びて」
「そのバスルームで」
「それで終わりの人がね」
「多いのね」
「大抵よ、知ってるでしょ」
「それ何度か聞いたわ」
 一華もそれはと答えた。
「結構シャワーだけの国多いってね」
「そうでしょ」
「アメリカとかね」
「あそこはもう身体奇麗にしたら」
 それでというのだ。
「もうね」
「終わりって国よね」
「安いアパートとかだよ」
 そうした場所ならというのだ。
「シャワーなんて粗末なものよ」
「ただ身体奇麗にするだけだから」
「だからね」
 そうした考えだからだというのだ。
「そんなものよ」
「アメリカだと」
「それで他の国もね」
「シャワーの国多いわね」
「サウナの国もあるけれどね」
「ロシアとかね」
「フィンランドもね、じゃあそろそろいい?」
 同級生は一華に言った。
「またサウナにね」
「かなり冷えたしね」
 一華も応えた。
「それじゃあ」
「ええ、サウナね」
「また入ろう」
 こう答えて二人で水風呂を出てだった。
 またタオルを身体に巻いてサウナに入った、そしてまたそこで同級生は隣に座っている一華に話をした。
「兎に角日本みたいな」
「湯舟が好きな人はなのね」
「少数派で」
 それでというのだ。
「イギリスもよ」
「だからお風呂が肩凝りにいいとかもなの」
「知らない人多いわよ」
「そうなのね」
「しかもお水がね」
「ああ、イギリスお水悪いのね」
「そうなのよ」
 これがとだ、一華に話した。
「欧州全体がね」
「フランスとかもよね」
「そうよ、だからシャワーでね」
「終わりなのね」
「というか知ってると思うけれど」
 一華にこう前置きして話した。
「イギリス人シャワー浴びて身体洗ったら」
「あれよね、身体の泡洗い落とさずに」
「バスタオルで拭いてよ」
「終わりよね」
「食器洗ってもね」
 この場合もというのだ。
「泡は付いたままで」
「お皿タオルで拭いてね」
「終わりよ」
「そうよね」
「日本は泡洗い流すけれど」
 それからタオルで拭くがというのだ。
「それがよ」
「違うのよね」
「お水の関係でね」
「そうよね」
「私は日本に来る前に聞いてたから」
「こうしたことは」
「だからね」
 それでというのだ。 
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