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ハッピークローバー

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第六十一話 合宿がはじまってその五

「絶対によ」
「煙草は吸わないのね」
「これからもね」
「そうなのね」
「それでね」 
「これからもなのね」
「吸わないわ」
 留奈もこう言った。
「死ぬまでね」
「健康考えたらその方がいいわね」
 一華は今自分のカードの状況を見つつ応えた、ババはないがそれでも今は状況がよくなく内心困っているが顔には出さない。
「煙草は吸わない」
「それが一番よね」
「スポーツ選手は吸わない方がいいっていうわね」
 理虹はこのことを話した。
「やっぱりね」
「それは当然よね」 
 一華も頷いて応えた。
「運動するならね」
「それがお仕事ならね」
「煙草って肺にも悪いから」
「スポーツって肺活も大事だから」
「その肺によくないから」
「絶対に吸ったら駄目よね」
「スポーツするなら」 
 それならというのだ。
「吸ったら駄目よね」
「桑田さん大嫌いだしね」 
 桑田真澄のことだ、巨人のエースであり頭脳的な投球で知られておりその野球理論の見事さには定評がある。
「あの人見てもね」
「煙草は駄目ね」
「歌手の人でもね」
「そうそう、喉にも悪いしね」
「そうしたお仕事の人達はね」
「煙草は駄目よ」
「本当にね」
 それはと言うのだった、そしてだった。
 ここでだ、かな恵は笑顔で言った。
「私あがったわ」
「えっ、もうなの」
「うん、今日は運がよかったわ」
「かな恵トランプ弱いのに」
 実は五人の中で一番よく負けている。
「それがなの」
「今日はよ」
「一番であがったのね」
「こんな日もあるのね」
「そうね、じゃあ暫くね」
「お菓子食べるだけね」
「そうしてるわね」 
 こう一華に話した。
「そうするわね」
「それじゃあね」
「いや、しかし本当に煙草はね」
「吸わないことね」
「健康のことを考えたらね」
 それならというのだ。
「やっぱりね」
「それに限るわね」
「そうよね」
「というか煙草吸う人ってね」
 一華は首を傾げさせつつ述べた。
「わからないわよね」
「身体に悪いの知ってて吸うのって」
「それがね」
 どうしてもというのだ。
「わからないわ」
「嗜好品だけれどね」
「しかも煙草って畑から作るけれど」
 それでもというのだ。
「土地にもよくないそうだし」
「そりゃそうでしょ」 
 富美子はまだババを持っていることに内心嫌に思いつつ述べた、一刻も早く何とかしたいがやはりそれは言わない。
「毒なのよ」
「そうしたものだから」
「そうよ、土地にもね」
 畑にするそこにもというのだ。 
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