ハッピークローバー
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第六十一話 合宿がはじまってその四
「少なくとも私達はね」
「未成年だからね」
「法律違反だしね」
このこともあるというのだ。
「吸わないことよ」
「それで大人になっても」
「吸わない方がね」
「絶対にいいわね」
「校則違反でもあるけれど」
かな恵は何でもないという顔で自分のカードを確認しつつ話した。
「私達の学校って喫煙者ほぼいないみたいね」
「そもそも喫煙者自体減ってるんでしょ」
一華はこのことから応えた。
「世の中」
「そうみたいね」
「昔は普通に電車の中で吸えたそうだけれど」
「新幹線とかね」
「あちこちに灰皿があって」
駅等にだ。
「吸えたらしいけれど」
「お店の席にも灰皿があって」
「そんな風だったけれど」
それがというのだ。
「今は基本新幹線でもお店でも禁煙で」
「何処でもよね」
「お家でもね」
プライベートでもというのだ。
「吸うとなると」
「ベランダとかでね」
「そこまでして吸うってなると」
それこそというのだ。
「もうね」
「意地よね」
「そこまでして吸っても」
「身体に悪いだけだし」
「お金も使うし」
「いいことってね」
「ないわよ」
富美子が言ってきた。
「何もね」
「そうよね」
「麻薬は論外だけれど」
これは使用すると身体だけでなく心までボロボロになってしまう、末路は廃人でありかつ寿命が大いに縮まることは言うまでもない。
「けれどね」
「煙草もね」
「何がいいのか」
「身体に」
「何もね」
またこう言うのだった。
「ないのよ」
「そういうのにお金使って吸うとか」
「私絶対しないわよ」
「富美子は特に嫌いみたいね、煙草」
「煙ですらよ」
煙草のそれもというのだ。
「嫌いなのよ」
「そうなのね」
「幸い家族誰も吸わないしね」
「あんたもなのね」
「ずっとね」
それこそと言うのだった。
「吸わないわ」
「そうしていくのね」
「ええ、何があってもね」
「そもそも高校生で吸うとか駄目だしね」
留奈はこのことを話した。
「それで停学とかなるってね」
「馬鹿なことよね」
「身体に悪いの吸って」
そうしてというのだ。
「それで停学とかってね」
「確かに馬鹿なことよね」
「私もそう思うから」
それでというのだ。
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