イベリス

「やはり」
「徐々にですか」
「少なくとも暴力を振るう先生は即刻懲戒免職にすべきです」
「それは絶対ですね」
「犯罪ですから」
　それ故にというのだ。
「流石にです」
「すぐにクビにしないと駄目ですか」
「そうです、そしていい人をです」
「先生にすることですね」
「そうすべきです」
　まさにというのだ。
「少なくともそれ位はです」
「すべきですか」
「問題外なので」
　だからだというのだ。
「暴力は」
「やっぱりそれはちゃんとしないといけないですね」
「そうです、ですがそれすらもです」
「出来ていないですね」
「それが問題なのです」
　常識であることが出来ないことがというのだ。
「まさに」
「日本の学校は」
「特に公立の」
　こちらのというのだ。
「学校はそうです」
「東京もそうした先生いますね」
「残念ながら。ですが」
　それでもというのだった。
「東京は少ないです」
「幸いに」
「他の道府県ではです」
「違いますか」
「酷い場所はです」
　そうした道府県はというのだ。
「東京の比較ではありません」
「そうですか」
「ですから」
　それでというのだ。
「まだ幸いです」
「そうですよね、私もです」
「そこまでの先生はですね」
「会っていません」
「それは幸いです」
「やっぱりそうですね」
「はい、問題がある人は」　　
　どうしてもというのだ。
「いますので」
「そうした先生がクビになることですね」
「常識ですがそれすら非常に難しいので」
　だからだというのだ。
「そこからにしましても」
「難しいですか」
「そうです、ですが普通の人なら」
　そうした先生ならというのだ。
「顧問の先生でもです」
「いいですか」
「左様です」
「じゃあ私の部活の先生は」
「まともな方ですね」
「いつも穏やかで公平で」
　そうしてとだ、咲は話した。
「私達を見守ってくれています」
「そうですか」
「そうした先生ならいいですね」
「問題ないかと」
　速水は微笑んで答えた。