X ーthe another storyー
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第四話 神犬その十五
「僕もいざとなれば」
「出てくれるのね」
「待機しておきますね」
この場でというのだ。
「そうさせてもらいますね」
「わかったわ、ではね」
「はい、ここはですね」
「剣を何としてもよ」
庚はその眉をきっとさせて話した。
「手に入れるわ」
「剣を手に入れまして」
「そして七人の地の龍が揃えば」
そうなればとも話した。
「哪吒にも話したけれど」
「戦いでかなり有利に立てますね」
「そうなるからよ」
「ここで剣を手に入れておきますね」
「そうするわ、取れる時に取る」
庚はこうも話した。
「機は逃さないものよ」
「それが庚さんのお考えですね」
「そうよ、若し機を逃せば」
その時はというと。
「私達がよ」
「負けますね」
「そうなるわ、そして姉さんも」
丁のことも話した。
「ずっとね」
「ずっとといいますと」
「いえ、何もないわ」
自分の言葉を打ち消した。
「気にしないで」
「そうですか、では」
「兎に角ね」
「ここで、ですね」
「ええ、剣をね」
これをというのだ。
「持って来てね」
「神主の人が邪魔しても」
「怪我をさせる位ならいいわ」
それで構わないというのだ。
「殺さないならね」
「それならですか」
「ええ、ではいいわね」
「わかりました」
哪吒は頷いた、そうしてだった。
その場を後にした、そうしてその神社に向かった。
第四話 完
2022・11・15
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