八条学園騒動記
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第六百八十二話 マイナー国家の中のマイナー国家としてその十
「同じだしね」
「働いたり遊んだりの中にあるからね」
「もう連合はね」
「本当にオンかオフだね」
「常に動いて」
「発展させる」
「一秒でも一瞬でも多くそうして」
そのうえでというのだ。
「国家そして自分達の生活を発展させる」
「そうした考えだから」
「発展して大きくなっていって」
シッドは言った。
「技術が発展していたら」
「もう二度と植民地にはされないわ」
メアリーはシッドのその言葉に応えた。
「絶対にね」
「そう言われているからね」
「だからよ」
「連合はいつも働いて勉強して」
「そうして発展してきたのよ」
「そうだよね」
「けれど時にはね」
メアリーはシッドにあらためて話した。
「ほっとしてもいいんじゃないかしら」
「ぼーーーーっとしてもいいね」
「だからよ」
「スローライフを売りにするべきなんだ」
「カナダはね」
「それを宣伝して」
「目立てばいいのよ」
連合の中でというのだ。
「こうした国家もあっていいのよってね」
「宣伝するんだね」
「そしてカナダに来てくれたら」
観光等でというのだ。
「実際にスローライフをね」
「楽しんでもらうんだね」
「そうよ」
まさにというのだ。
「落ち着いたゆっくりとした」
「そんな雰囲気を」
「寝たら確かに最高の休息になるわ」
メアリーは睡眠自体はよしとした、実際に連合全体の平民睡眠時間は決して短いものではない。国によってばらつきはあるにしろ。
「けれどね」
「ぼーーーーっとすることもね」
「時にはいい筈だから」
「宣伝していきましょう、私達のサイトでもね」
「カナダ人としてだね」
「そうよ、カナダはいい国ということをね」
メアリーは笑顔で話した。
「皆知ってくれたら」
「有名になれるね」
「そうよ、スローライフの国として」
この立場でというのだ。
「連合でメジャーになるのよ」
「連合は多様性の国だし」
トムはこの言葉も出した。
「そうした国があってもいいよね」
「そう思うでしょ、トムも」
「うん」
メアリーにその通りだと答えた。
「僕もそう思うよ」
「どの国の誰もが必死に働いてね」
「必死に遊んで」
「いつもそうであっていいか」
「そうとも限らないね」
「だからスローライフもね」
これもというのだ。
「宣伝するのよ」
「そして有名になって」
「カナダに来てくれたら」
その時はというのだ。
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