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神々の塔

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第一話 衝撃の後でその五

「星のモンの数でもそうで」
「絶対に勝てたわ」
「そうした戦力差やったな」
「それがもう」
 それこそというのだ。
「星のモンの強さ」
「その一点で攻めて」
「うち等に勝ったわ」
「そや、まさにや」
「大谷さんのおる日本ハムやね」
「そやな、しかし日本ハムは他の人等もおったし」 
 流石に大谷一人で勝てはしない、マラドーナがいたアルゼンチンも彼以外の選手がいたからこそワールドカップで優勝出来たのだ。
「十星連合と三傑枢軸程は」
「戦力差開いてなかったわ」
「ソフトバンクと比べても」
「星のモンは一人一人が戦略兵器や」
 メルヴィルは言い切った。
「それならその戦略兵器の威力をや」
「とことん高めたら」
「圧倒的な差もや」
 綾乃に話した。
「覆すことが出来る」
「そういうことやね」
「それをしたのがな」
 まさにとうのだ。
「枢軸や」
「そやね、やられたわ」
「連中はもっと強くなるわ」
「今後は」
「そやからな」
 それ故にというのだ。
「これからはな」
「うち等も強くならんとあかんわ」
「他の星のモンも強くなるし」
「神星のうち等もやね」
「もっとや」
 今以上にというのだ。
「強くなることや」
「それが解決案やね」
「実際ソフトバンクは負けたが」
 それでもというのだ。
「翌年な」
「さらに強くなって」
「優勝してる」
 それも日本一になっている。
「負けてもや」
「弱点を克服したら」
「余計に強くなる」
「そういうことやね」
「勝敗は常や」
 メルヴィルは言い切った。
「大事なのはな」
「負けた後どうするかやね」
「負けてもな」 
 例えそうなってもというのだ、スポーツだけでなく戦においても勝敗が存在することは同じである。
「命があったら」
「それからやね」
 綾乃も言った。
「巻き返すことやね」
「致命傷を受けてもな」
 トウェインも言ってきた。
「命さえあったら」
「それでやね」
「幾らでも巻き返せるわ」
「そやね、本当に」
「そやからな」
「うち等はこれから巻き返せばええわ」
「まして致命傷かっていうと」 
 トウェインはさらに話した。 
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