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レーヴァティン

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最終話 世界を見守ることをその十

「実にな」
「人はそれも必要だからな」
「そうだ、しかしな」
「溺れたら駄目か」
「その時点でだ」
 まさにというのだ。
「滅びることもな」
「有り得るな」
「今話している通りにな」
「そういうことか」
「そうだ、だから俺もな」
「女の人は好きでもか」
「溺れることはだ」
 これはというのだ。
「決してな」
「ないんだな」
「そうなる様にだ」
 まさにというのだ。
「心掛けている」
「そうなんだな」
「そうだ、しかしだ」
「しかし?」
「これが中々難しいな」
「ああ、好きだとな」
 それならとだ、久志も応えて言った。
「のめり込んでな」
「溺れることもな」
「あるな」
「あと一歩でだ」 
 まさにそれでというのだ。
「溺れることもな」
「あるよな」
「泳ぎ達者な河童でもだ」
「亀人の中にあるな」
「この世界ではな」
「泳ぎ達者だよな」
「その河童でもだ」
 英雄はある諺を思い出しながら話した、この諺は彼等が起きた世界にもあるがこちらの世界にもあるのだ。
「溺れることもある」
「河童の川流れだな」
「遊びに慣れたな」
「遊び人でもか」
「それでもだ」
 まさにというのだ。
「遊びにな」
「溺れるよな」
「そうなる、素人が溺れることが多いが」
 遊びを知らない者がというのだ。
「それでもな」
「溺れるのはな」
「誰でもだ」
 それこそというのだ。
「有り得る」
「そうだよな」
「だから俺達もな」
「何時でもか」
「溺れてだ」
「身を、国をか」
「滅ぼしかねない」 
 そうなるというのだ。
「だからだ」
「お前も気をつけていくか」
「これからもな、確かに世界は救ったが」
「クトゥルフを倒してな」
「しかしだ」
 それでもというのだ。
「まだムーとアトランティスをだ」
「治めなくてはならないな」
「そうだ」
 まさにというのだ。
「だからだ」
「溺れたら駄目だな」
「趣味でもな、溺れるならだ」 
 何かにというのだ。 
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