八条学園騒動記
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第六百八十一話 料理チャンネルその九
「糞親父がちゃぶ台ひっくり返すのは」
「あれは最低の行いよね」
「人間としてね」
「そうよ」
メアリーは断言で答えた。
「前にもお話したと思うけれど」
「最低だね」
「どんなものでもちゃんと食べる」
「そうしないとね」
「あのシリーズも続いてるけれど」
この時代もだ、二十世紀にはじまりこの時代も所属するチームを変え時にはスポーツの種目自体も変えて続いている。
「あのお父さんはね」
「同じなんだよね」
「他のキャラもね」
「基本そうだよね」
「それでね」
そのうえでというのだ。
「最初の漫画ではなかったそうだけれど」
「原作の」
「アニメからね」
最初にそうなった時にというのだ。
「やったらしいのよ」
「あのちゃぶ台返しを」
「それがテーブルになってもね」
昭和の日本の趣のちゃぶ台ではなくともというのだ。
「続いてるのよ」
「成程ね」
「あの頃から批判があったそうよ」
日本の昭和の頃からだ。
「食べものを粗末にするなって」
「当然のことだね」
トムもそれはと答えた。
「やっぱりだよ」
「食べものを粗末にすることはね」
「許されないよ」
トムもこう答えた。
「絶対に」
「だからよ」
「批判されてきたんだね」
「当時からね」
「食べものを粗末にするなってだね」
「ましてあのお父さん他も酷いから」
「児童虐待だからね」
このこともこの時代でも健在である。
「特訓とか試練って言うけれど」
「自分の息子の成長の為とか行って」
「他人を平気で利用して」
「それでどんどん息子さんの当て馬にするし」
「腐れ外道だからね」
「今じゃそれを散々言われてるわ」
その非道ぶりがだ。
「何でもあのお父さん最初戦争から帰って来たのよ」
「戦争?日本の」
「第二次世界大戦ね」
この戦争だというのだ。
「この戦争から帰って」
「そこからはじまったんだ」
「そうなのよ」
「ああ、じゃあその戦争でなんだ」
「何で死ななかったんだってね」
「そう言う人もいるんだ」
「あの戦争沢山の人が死んだけれど」
特にソ連の被害が多かった、スターリンの無茶な戦争指導の結果二千万もの人間を失ってしまったのだ。
「日本もだったから」
「沢山死んだね」
「そうなったけれど」
「あの人は生き残ったんだ」
「それで言われてるのよ」
まさにその為にというのだ。
「あの人だけはってね」
「死んで欲しかったって」
「あの戦争日本はいい人から死んだって言う人がいたそうだけれどね」
「あのお父さんはだね」
「もうよ」
それこそというのだ。
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