レーヴァティン
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第二百七十九話 蘇る世界その六
「ムーはどうだ」
「ムー大陸か」
「そうだ、どうもそうした位置に思ったからな」
東の浮島はというのだ。
「東の浮島は」
「それ言ったら西の浮島はアトランティスか?」
久志は英雄の言葉を聞いて考える顔で述べた。
「そうなるか?」
「そうだな、伝説のな」
「ムーにしてもな」
「どちらも起きた世界では実在したかどうか不明だ」
アトランティスにしてもムーにしてもだ、少なくとも今の時点では伝説でありその実在を疑う声も根強い。
「しかしだ」
「この世界だとな」
「それがだ」
「俺達が名付けてな」
「この世界に生まれる」
そのムー、アトランティスがというのだ。
「誰もがこれまで東の浮島、西の浮島と呼ぶだけでだ」
「名前で呼んでなかったな」
「そうだった、しかしだ」
それがというのだ。
「これからはな」
「その名前で呼ばれるか」
「そうなる、そしてだ」
英雄はさらに言った。
「そのムー、アトランティスにだ」
「これから世界に危機が訪れるけれどな」
「その危機を救う連中が出る筈だ」
「間違いなくな」
「そいつ等が若しこの浮島まで来れば」
その時はというと。
「俺達はな」
「進んでだよな」
「助ける」
そうするというのだ。
「いいな」
「ああ、神具も使ってな」
「そしてだ」
そのうえでというのだ。
「手を貸す、そいつ等がどうしようもない時にはな」
「そうするな」
「それを見守ることになるな」
「ああ、じゃあな」
「これからはだ」
英雄はさらに話した。
「俺達はそうする」
「そうだな、俺達がやるべきことはまずはな」
「果たした、しかしな」
「それでもな」
「完全に終わったか」
「それはな」
どうかとだ、久志も応えた。
「まだだな」
「そうだ、見守ってだ」
「必要とあればな」
「手助けをすることもだ」
「あるかも知れないからな」
「そうだ、だがこの世界を救うのはな」
「どういった連中かな」
「どうも俺達以外にもだ」
英雄は久志に話した。
「起きた世界から人が来るみたいだな」
「そうだよな、それもな」
「大勢だな」
「そうなるみたいだな」
「何人来るか、どんな連中が来るか」
「そうしたこともな」
「どうやらというだけでだ」
確かな根拠はなく、というのだ。
「言っているだけでだ」
「今はな」
「そうした状況だからな」
それ故にというのだ。
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