レーヴァティン
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第二百七十九話 蘇る世界その五
「それぞれ文明はあってもな」
「レベルが違うな」
「そうだな」
英雄も頷いて認めた。
「それぞれの地域でな」
「一応統一されてもな」
「地域によってだ」
「文明の発展が遅れてたんだな」
「そうだな、だがそうした地域もな」
「これからな」
「発展するだろう」
こう久志に話した。
「おそらくな」
「そうだな、じゃあ俺達はな」
「これからはな」
「二つの浮島を治めていくことにだ」
「専念するか」
「兵を戻してな」
クトゥルフとの決戦で動員した彼等をというのだ。
「そうしてだ」
「それからはな」
「治めることに専念する、だが」
英雄はさらに話した。
「一つやるべきことがある」
「気流か」
久志は英雄の言葉にはっとなった顔になって応えた。
「それか」
「そうだ、二つの浮島の周りを覆っていてな」
「他の場所から来る者を寄せ付けないな」
「その気流をだ」
まさにそれをというのだ。
「何とかすることだ」
「それが大事だよな」
「さもないと交流もな」
これもというのだ。
「出来ないからな」
「元に戻った世界とな」
「隔絶していた世界もな」
「そうでなくするか」
「さもないと何かあったらな」
「俺達も動く必要があるかも知れないからな」
「だからだ」
それ故にというのだ。
「ここはだ」
「気流をか」
「何とかしないとな、それと共にな」
さらに言うのだった。
「二つの浮島を治めていくことだ」
「だよな、やることは多いな」
「治めるだけでも大変だがな」
「ああ、他にもな」
「暇なぞだ」
「ないな」
「ずっとな」
「ああ、それでな」
久志はここでこうも言った。
「二つの浮島の名前なかったな」
「そうだったな」
言われてみればとだ、英雄も応えた。
「確かに」
「ああ、それでな」
「浮島達の名前をか」
「つけるか」
「俺達がな」
「そうしないな」
「ならだ」
英雄は暫し考えてから久志に話した。
「まず東の浮島だ」
「そこからか」
「何と名付けるかだが」
「そうだな、何がいいか」
「ふと思ったが」
こう前置きしてだ、英雄は言った。
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